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日本ではまだまだ暑い日もあるようですが、ヨーロッパはすでに秋の気配です。
今日は、秋になるといつも見かけるヨーロッパの風景をお伝えします。

朝の冷え込み
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9月になると、気温は急激に下がります。日によっては朝は3度とかなり肌寒く、みんな厚手の上着を着こんで出かけます。

そうかと思うと日中は20度まで上がったり、時々25度まで上がったり、周り中は風邪ひきばかりです。

みんななんだか体調がすぐれず、すっきりしないものの、太陽のでる日中は半そでで日光浴。
すっかり日差しの弱まった秋の太陽を、名残惜しそうに身体いっぱいに受けるのです。
そんなとき、朝には必要だったコートやブルゾンは邪魔になってしまいます。

ある朝の出来事
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ある日、家を出ると、目の前に停めてあった1台の車に深緑色の液体が・・・。と思うと同時に、同じ色の液体の中を歩いてしまいました。
「何これ?」と思った瞬間に、「ああそうか」と納得。
ほのかに草の香りのする、大きな鳥の落としものでした(笑)。
ちなみに、フランス語では「深緑色」を表す表現です。

「かわいそうだね、車の持ち主の人」という子供に、「そうだね。でもね、日本ではラッキーなことだと言うし・・・」とか言いながら洋服につかないよう、そっと横を通り抜けました。

窓の外
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その日の夕方、突然子供が「ママ、見て!」と窓の外を指さして叫びます。
「え、何?」と問うと「渡り鳥!」という答え。
窓辺で外を見ると、20羽ほどの雁らしき鳥の群れが飛んでいくのが見えました。

「そうか、もうすぐ冬が来るんだね」
そうです。こうして、数十羽ずつ集まった雁たちは、やがて数百、数千という大きな群れとなり、南へと下っていくのです。

ふと、数年前、何十分も空を見上げて、次々に南を目指す雁たちを震えながら見ていたことを思い出しました。

当時はこれからの自分たちの人生が、これからやってくる冬と重なり、涙が止まらなかったのです。
それと比べ、食べ物にも困らず、暖かい家の中で快適な暮らしができている今の状態は、夢のようです。

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春の来ない冬はない。
そう思って、これからやってくる長い冬に備えるのです。
春がきっとくると思えるから、頑張れるのです。

どうか雁たちが、無事に南の国まで渡れますように。

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