ヨーロッパで暮らす

ヨーロッパで暮らしているmimiが、フランスとドイツを中心に、ヨーロッパでの生活、年中行事やニュースなどをお届けします。

ヨーロッパをもっと知りたい方に。

今までとちがう、ヨーロッパ式ライフスタイル提案。

言葉

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フランス人と話していていつも気になるのは、身内のことを褒めること。どうすれば、そんなに厭味なくさらりと褒められるのかと、いつも感心させられます。
今日は、そんな褒め言葉と謙遜の上手なフランス人たちについて綴ろうと思います。

フランス人と謙遜
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謙遜は日本の文化と思いがちかもしれませんが、実はフランス人も謙遜します。ヨーロッパ中の人を調べたわけではありませんが、ドイツ人などと比べると、フランス人は謙遜する人が多いのです。
自己主張の国のフランスで、ちょっと意外かもしれませんが、イギリスと同じぐらい謙遜の文化がある国がフランスだという気がします。自己主張の必要なヨーロッパの国々でも、やはりお国柄があるようです。

フランス人は褒め言葉に対し、「ありがとう」と言うこともあれば、「とんでもない」「いやそれほどでも」「ええ、少しですけど」などと、いう謙遜の表現は、実はフランス人もよく使うのです。意外ですか?
もちろん、思い切り自慢する人もいることはいるのですが、陰で失笑されていることも。能ある鷹は爪を隠すなのか、控えめにしている人のほうが、実は能力が高いことの多い印象です。


それって謙遜?自慢?
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一方で、ちょっと日本人に理解できないような褒め言葉を耳にすることも。
「うちの子は私に似て、勉強家で」と言われたときは、一瞬「それって自画自賛?」と思いましたが、言われた子供は嬉しそうにしているので、子供の自己肯定感につながる褒め言葉なのだな~、と感心しました。
まあ、「私に似て」はなくてもよかったんでしょうけど(笑)。

また大人でも、「彼女はすごい英語ができるんだ!」と言われていたのに、それなりだったということも・・・。

「うちの子は、勉強が得意だから」、「運動神経がいいの」なんて日本で言ったら、親ばかだと思われそうで、つい「うちの子は全然ダメで」なんて言ってしまいそうですが、それでは子供は傷つきます。私は、つい日本式(しかも昔風)に身内を卑下してしまうので、反省しきりです。

褒め言葉は魔法の言葉
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人間誰しも褒められて悪い気はしません。フランスで暮らしていると、褒められることが自己肯定感につながり、心地よく感じるのです。そして、いつの間にか、パワーが湧いてくるのです。

日本人の自己肯定感の低さは、先進国では最低ランク。それも、謙遜の文化から来ているのかもしれません。

褒め言葉は、魔法の言葉です。おだてるのとはちょっと違うんだけど、不思議とやる気が出てくる。
最近の子育ては、日本でも「褒めて伸ばそう!」となっているようですが、仕事でも同じです。

けなし合いのできる間柄は、親しい証拠かもしれませんが、褒め合って育てる関係も素敵ですよね。

フランス人のように上手に褒めて褒められて、謙遜しつつも自己PRができるって、いいと思いませんか?
まだまだ、と思うのでなく、こんなにできた!と喜べるのか。グラスに半分しか水が残っていないのか、まだ半分残っているのか。
気持ちの持ちようで、こんなにものの見方が変わるんです。

なんだか、自己啓発セミナーみたいになってしまいました。


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みなさんは、オペラに興味がありますか?
私は、特にオペラファンというわけではないのですが、時間があればフランスのウェブラジオで聴いています。
そこで、ちょっと気になったことがあるので、みなさんのご意見も伺いたいので、フランス語と歌について書いてみたいと思います。

フランス人とオペラ
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フランスはフランスオペラと呼ばれる自国の独自のオペラ文化があるにもかかわらず、あまり有名なオペラ歌手を輩出していないことは、実はあまり知られていないかもしれません。

世界的に活躍できるようになるには、ナタリー・デュセのようにドイツ語も堪能でないとやはり難しいようです。

あくまでも個人的な見解ですが、実力や語学力があっても、声量が少なく華やかさにかけ、舞台映えがしない歌手が多いような気がするのです。

こういうと語弊があるのですが、決してフランス人の歌唱能力が低いわけではありません。そして、フランスの音楽教育に問題があるわけでもありません。

そして、とても好きな歌手たちもいます。オペラというとかなり狭い範囲なのですが、ここではオペラを含めた歌唱活動をしている歌手のことを指します。

フランス語のせい?
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素人の私が差し出がましくもこんなことを書くのは、先日かなり驚くことを目にした、というか耳にしたからなのです。

フランス語とドイツ語で同じメロディーの歌を何曲か聴くうち、かならずフランス語で音量が下がることに気づいたのです。
同じ人たちが同じメロディーを歌うので、何度も同じメロディーを繰り返すのですが、フランス語に切り替わると、かならずボリュームダウン。
最初は歌詞を覚えていないのかとも思ったのですが、サビの部分でも同じ。

つまり、ドイツ語と同じ声量ではフランス語で歌えないということです。

もちろん、プロの方はそういったことも含めて歌われるのでしょうが・・・。

日本でオペラと言えばやはりイタリアオペラかドイツオペラが有名ですよね。フランスオペラがフランスからあまり発展しなかったのは、言葉の問題だけでなく、そんな理由もあるのかな、なんて考えました。やっぱり華があるほうが、舞台映えしますもんね。

考えてみると、ロベルト・アラニアもイタリア系フランス人ですよね。以前コンサートを聴きに行った某フランス人歌手も、イタリア系で、母音が明るいのがよくも悪くも気になりました。太陽の国の歌を歌うにはぴったりでしたけど。

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フランス語の声量と言えば、ちょっと余談ですが、カナダのケベック州で使われているフランス語はとても母音が開いています。おまけに、女性もみんな声が低め。
反対に、母音の緊張度の高いフランス語の標準フランス語は、とても高い音域を使って話します。女性だとカワイイ印象です。男性も声は高めで、自己主張するときは更に高い音域に。高低のバリエーションが大きいことも特徴です。

フランス語を知らない人には、「興奮している」と取られかねないほどです。とあるフランス人男性は、ドイツの警官にスピード違反で捕まった際、「普通に」抗議しただけでしたが、「興奮状態で警官に食って掛かった」と取られ、連行されてしまいました。

う~ん、言葉って思っている以上に複雑なんですね。

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日本では、当たり前である職業欄の「専業主婦」。
しかし、ヨーロッパでは見当たらない項目です。

今日は、そんな「専業主婦」について語ってみたいと思います。

日本の専業主婦または専業主夫
日常生活の様々なシーンで主婦または主夫である場合「職業」として「専業主婦(夫)」という項目を選択する方が、日本には大勢いることと思います。

私はなんら専業主婦(夫)に反対しているわけではなく、かく言う私も職業として丸をつけていた人間の一人です。

確かに、主婦(夫)のする仕事を外注すると非常に高くつき、それだけの稼ぎをしているのだ、という自負を持って専業主婦や専業主夫のみなさんは家事や育児に取り組んでおられることと思います。


ヨーロッパにも専業主婦または専業主夫はある?
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ヨーロッパでは、少なくとも私が滞在した国々では、そういった項目は職業欄に見当たりませんでした。つまり、「主婦(夫)」は職業とは見なされていないということです。

もちろん、ヨーロッパに専業主婦(夫)がいないわけではありません。
産休や育休をしっかりとるヨーロッパでは、男女にかかわらず育児のために専業主婦になったり専業主夫になる率が結構多いのです。

例えばドイツのように、子供が小学生になっても半日で学校から帰ってくる国では、午後の子供の面倒をシッターさんに頼むか、自分が仕事をしないか、学童に預けるか、という困った状況もあったりするので、子供が生まれると、夫婦間でお給料の低いほうが無給の休みを取ったり、ということがよくあります。
その間は、つまり「専業主婦または専業主夫」になるわけです。
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その点、フランスは給与水準が低いため、女性は産後すぐに職場復帰することが多いので、あまり専業主婦や主夫になることはありません。
また、同じ仕事がない状態でも、無職であるほうが失業保険が受けられるので、仕事を休む、もしくは辞める、という選択肢のほうが多いように感じます。
また、離婚率が高い国だけあって、女性だからと自立できていない状況は将来の不安があるため、技能がなくて仕事に就けない人を除いて、自ら仕事をしない選択をしない人がいないのも、フランスらしいところです。

そう考えると、今の日本でも、生活のために共働きをしている人が増えてきていると言われているのは、フランスの状況に近づきつつあるのでしょうか?

自国を離れて不慣れな土地で仕事を見つけることは容易ではありません。外国人ということで就職にも不利なことも事実です。
「仕事を始めた」と言った時に、ちょっと悲しそうな顔をした「専業主婦」のママ友たちと目をそらしたパパ友、「仕事始めたの!」「仕事に戻ったんだ」と生き生きとしていたママ友たちの顔が浮かびました。

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みなさんは、フランス語を習ったことがありますか?

フランス語の数字では、うちの子もちょっと苦労しました。
というのも、

「60」(soixante)
「70」が「60」と「10」(soixante-dix)
「71」が「60」と「11」  (soixante-onze)

などとなるだけでも混乱するのに、

「80」が「4」(かける)「20」(quatre-vings)

「81」が「4」「20」「1」(quatre-ving-un)

となり、90と91に至っては、なんと、

「4」「20」「10」=90 (quatre-ving-dix)

「4」「20」「11」=91 (quatre-ving-onze)


となるためです。
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私も、遠い昔、自分がフランス語を習った時のことを思い出しましたが、なんでこんなにめんどくさいのかと、なかなか覚えられずイライラした記憶があります。

子供が覚えられなくても無理はないと、理解が示せるので逆にネイティブスピーカーでないほうが、子供の目線で教えられるからいいな、とかも思ったものです。

そして、昨日は、私が数字がわからなくて呆然としてしまったのです。

と言っても、数字をわすれたとかではなく、久しぶりにベルギー人と電話で話していた際に、ある数字を言われ、頭の中が真っ白になってしまったのです。

「ノノント」???

そうなんですベルギー人はフランス語を話しても、フランスのフランス語と違う表現もあるのです。

ベルギーの言語について興味のある方は、こちらの「ベルギー人と言葉」もどうぞ。

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例えば、私が一瞬わからなかった「ノノント」はベルギーのフランス語で「90」ですが、フランスのフランス語では上述のように「4」「20」「10」つまり「キャトル=ヴァン=ディス」と発音するのです。

フランスの表現より、より簡単で、規則的なので、外国人にはベルギーのフランス語の数のほうが覚えやすいぐらいです。

ベルギー滞在中は毎日聞いていたため、すぐに理解できていたのに、あれから月日が流れ、すっかり忘れていたため、とっさに反応できず思わず「すみません、わかりません。」と口走ってしまったのです。

通話の相手は、おそらくフラマン語が母語と思われますが、すぐにフランス式に言い直してくれました。ちょっと申し訳ないな、と思いながらメモを取りました。

日本はいくら方言が多様といっても、さすがに数字が違うということはありません。

ふと、もしも、どこか他の国で日本語を使っている国があったらどんな感じかな?と考えてしまいました。

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マルチリンガル環境で暮らしていると、一日に数か国語を使う毎日です。

そこで、今日は、ポリグロット(マルチリンガル)にありがちな質問をご紹介します。

まず、いちばんよく質問されるのが「何語で夢を見てるの?」です。

さて、みなさんはどう思いますか?

私の場合は、話せる言語全部です。
もちろん、その日によって2言語だけとか、3言語だけとかもあるのですが、色々なのです。

もちろん、これはあくまでも私個人のケースで、他のマルチリンガルの方が同じかどうかは、人それぞれだと思います。

ポリグロット(マルチリンガル)についてもっと知りたい方は、「言葉の選択第1部」をご覧ください。

ちなみに、私の子供も私と同じで、見る夢によって違う言葉で話しているようです。

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次によく聞かれるのは「何語で考えているの?」です。

これは、私の場合、フランスで暮らしていた頃は全てフランス語で考えていて、そこから訳していました。
そのため、母語である日本語すら、怪しくなっていた時期もありました。
普段全く使っていなかったので、咄嗟にでてこないんです。特に敬語とかが忘れていて、一時は大変でした。
海外生活の長い方なら、きっと「あるある」だと思います。

現在は、日本語使用率がアップしているので、日本語を使うときは日本語で考えています。

他の言語は主に、一度フランス語で考えてから訳してしまっています。
本当は、その言語で考えられればいいのでしょうが、残念ながら、使用頻度の低い言語はそれができていません。

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それから、もうひとつ。
「ある語で覚えたことは、他の言語で思い出すのにタイムラグがある」です。

例えばフランス語を話しているときに起こった出来事を、日本語で話そうと思うと、思い出す言語と話す言語が違うので、ほんの少し時間がかかるのです。
これは、日本人ではないポリグロットの友人も、同じだと言っていました。実際、彼女が話すのを聞いていても、それを感じられました。

これが海外生活をしている子供だと、例えば学校での出来事を帰宅して日本語で話すとき、なかなか話せずもどかしくなり、結局日本語を使うことを諦めてしまったりもするのです。

親としては、ここが踏ん張りどころです。根気強く、日本語で話してくれるよう働きかけるか否かで、その子が将来日本語のレベルを保てるかどうかが決まってきます。

言葉って、本当に不思議ですよね。
みなさんの今夜の夢は何語でしょう?


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昨日の第1部に続き、言語の選択について第2部です。
今日は言語習得での大きな問題、セミリンガルについてご紹介します。

セミリンガルとは?
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みなさんは、「セミリンガル」という言葉をご存知ですか?
バイリンガルやマルチリンガルと違い、2か国語以上を使用できるものの、どの言語も、年齢相応の一般的な言語レベルは到達していない話者のことです。
セミリンガルのレベルは様々ですが、子供であるならば、言葉で表現できにくい分、すぐに手が出るとか、年齢があがるにつれて、論理的思考や理論的な表現ができないなどの弊害が現れることも。
例えば、ある国で外国人同士の親にそれぞれの言語で育てられた子供の場合、3言語を使用していることになります。もしも親同士がさらに英語などの別言語でコミュニケーションを図っている場合、4言語となります。そういった場合に、セミリンガルになったケースを今までに何度も見てきました。セミリンガルのお子さんは、言葉遣いが幼いため、全体に幼い印象を与えます。

セミリンガルにならないために
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こういった状況を避ける方法としては、以下に例をあげます。

・まず、第一言語を選ぶ。母親の言語が一般的ではあるが、別の使用頻度の多い言語を選ぶことも。

・次に、第一言語以外のもっとも比重の大きい言語を導入する。

・3番目、4番目の言語はそれらの言語が定着してから導入する。

・それぞれの言語は、できれば一人一言語とし、同じ人物と複数言語で話すことはなるべく避ける。

第一言語が定着した後の言語習得は、第一言語のレベルを脅かすことなく、どちらも使用することが望ましいのですが、環境によっては難しいかもしれません。

「言語によって性格が変わる?」
の中でも書きましたが、言語によって考え方等も変わるので、なるべくお子さんが自然体でいられるようにサポートしていくことが重要になってきます。

将来、お子さんにバイリンガルやマルチリンガルになってもらいたいと思っている方がいたら、是非、今は英語(または他の言語)ではなく、日本語もしくは第一言語のレベルアップができるようにしてあげてください。第一言語の基礎言語能力を伸ばすことが、将来外国語を伸ばすことにつながります。

また、残念ながら、親御さんの中には一つの言語の中に単語だけ混ぜて使うということをしている方をたくさん見受けますが、これは絶対に避けてください。そういった意味でも、できることならば、「一言語一人の法則」が有効なのです。


言葉は人間だけが使えるもの。このありがたい贈り物を台無しにしないよう、日々感謝していきましょう。

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日本で暮らしているなら、日本語が話せればそれで充分。でも、ヨーロッパで暮らしていると、特にマルチリンガル環境で暮らしていると、言葉の問題はどこの親にとっても頭の痛い問題です。
先日、全く異なる環境の二人のお母さんから相談を受け、言語環境と親の認識の大切さを実感しました。
今日は、マルチリンガル環境暮らす子供達にとって、何が大切なのかについて書いてみたいと思います。

バイリンガル・マルチリンガルとは?
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みなさんはバイリンガルというとどういうイメージがありますか?日本だと、バイリンガルイコール、英語の話せる人、というイメージがあるような気がします。

もちろん、英語に限らず、2つの言語が同じぐらいのレベルで、母語またはそれと同等レベルで使えればバイリンガルと呼べます。生まれながらにして2言語を習得している必要はありません。

大人であれば、話し言葉だけでなく、読み書きが不自由なくできることも、バイリンガルとしては必要ですが、子供であればその限りではありません。

また、よく似たものに、マルチリンガルがあります。マルチリンガルとは、3か国語以上の言語を同じレベルで使いこなせる人のことです。実際にはそれぞれの言語のレベルに少々差があるのですが、母語と同等レベルで複数言語を使えることが必須です。

バイリンガル・マルチリンガルは環境によって変わる
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バイリンガルやマルチリンガルの人も、置かれた環境によって、全く使わない言語がでてくれば、その言語レベルは徐々に落ち込みます。場合によっては、全く使えなくなるレベルまで下がることも。ただし、だいたいの場合は、再度その言語を使う環境に戻れば、徐々に回復してくることのほうが多いのです。
ただ、子供の場合は覚えるのも早い分、忘れるのも早いため、例えば小学校入学前に日本に帰ってしまった帰国子女のお子さんは、そのままその言語に触れないでいると、普通に日本で生まれ育ったお子さんと一緒のレベルになってしまうこともあるのです。特に、書き言葉を習っていない場合、完全に忘れてしまう確率は上がります。つまり、学習による言語習得が定着への近道ということです。

日本に帰国後レベルが下がってしまうことは仕方がないとしても、まったくなかったこととならないように、少しでも学んだ言語を使える環境を提供してあげられるといいですね。

もしお子さんがその言語を嫌がったら、強要するのではなく、できるだけ自然にその言語に触れられる環境を作ってあげられたら理想的です。

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ヨーロッパで暮らしていると、ちょっとしたことで、一日中とてもいい気分になれることがあります。
それは、別れ際に相手に言う言葉です。
聞くと幸せになれる、そんな言葉を今日はご紹介したいと思います。

挨拶だけじゃない
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日本語では、出会った時に挨拶以外で相手を思いやる言葉は「お気を付けて。」「お大事に。」などでしょうか。相手をいたわるとてもいい言葉です。
でも、もしも日本で別れ際に「よい午前中を!」とか「素敵な一日を!」などと言ったら、たぶんびっくりされてしまうでしょうね。
それがヨーロッパだと、色々な言語で普通にそういったことを言うのです。決して大袈裟に言うのではなく、ごく普通に。
こういった言葉は、言われて悪い気はしませんし、私は「さようなら。」とか「お疲れ様。」よりも好きで、積極的に毎日使っています。

つい、日本でも「よいご旅行を!」とか「素敵な週末を!」などと言ってしまい、驚かれています。でも、実は、言われたほうも驚くと同時に喜んでいる様子がうかがえます。

使う言葉で気持ちも変わる

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昔から、言葉は「言霊」と言われて、言葉に霊が宿ると言われているように、使う言葉によって気持ちも変わるような気がします。

仕事で疲れている時に「お疲れ様。」と言うと、なんだか疲れがどっと出る気がするし、同じ時でも「素敵な夕べを!」などと言われたら、一日の疲れも吹っ飛ぶような気がするのです。

私だけかもしれませんが、同じ状況でも、使う言葉によって疲れ具合が変わるような気がします。そういうわけで、私はヨーロッパ式が断然気に入っています。


日本でも自然に使う言葉
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ヨーロッパでは自然に使う表現でも、日本語だとなんだか大げさで、気恥ずかしいような気がしますね。そんな日本でも、自然に誰もが使う言葉があります。

それは「よいお年を。」です。

この言葉は、昔から大好きで、一年の最後にしか使えないのが、なんだかもったいないような気がしていました。年の瀬の特別な時期だから、余計にこの言葉がきらめいて見えるのかもしれません。
やっぱり、日本語では、特別な事を伝えるのにしか向いていないのでしょうか。


日本語に訳せないものも
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ヨーロッパではよく使われるのに、日本語には訳せないものもあります。それは、色々な国で使われる、食事の前の言葉です。
直訳すると「よい食欲を!」となるのですが、日本語の「召し上がれ。」や「いただきます。」と同じように使える場合もあれば、食事の前に別れる人にも使えるので、そうすると「よいお食事を!」とでも訳すのが正解でしょう。
訳せても訳せなくても、言われて嬉しい言葉には違いありません。


自分の心地よいほうでいい
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私は、別にみなさんに、ヨーロッパ式にしたほうがいい、と言っているのではありません。それぞれの価値観があって、好みはそれぞれなので、一人ひとり違って当たり前なのですから。
無理にヨーロッパ式にして、居心地が悪かったら、何の意味もありません。
ただ、もし普段そういった言葉を耳にする機会があまりない方は、是非一度試してみてください。
ヨーロッパの人がなぜ心豊かに暮らせるのか、少しだけわかるようになると思いますよ。
それではみなさん、よい週末を!

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みなさんは外国語を話す機会はありますか?

海外在住の方だったら、少なくとも英語または現地語で話されるのでは?

今日は、話す言語によって性格が変わるのか?ということについて、私の体験に基づいて綴りたいと思います。


ヨーロッパの言語学習と外国語学習
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ヨーロッパでは公用語が複数で言語あったり、地域によっては公用語として認識されていない言語が話されているため、小学校で初めて国の公用語を学んだりする場合もあります。

小学生から外国語を学び始めるので、吸収が早いだけでなく、インドヨーロッパ語族に属する言語なため、日本人がヨーロッパ言語を学ぶより比較的簡単に学ぶことができます。

また、気軽に外国へ行くことができるという地理的な理由またはマルチカルチャーな環境から、幼少期より外国語に触れる機会が多いことも言語習得には影響をもたらしていると言えるでしょう。

また、言語によっては、例えばドイツ語とオランダ語のように、別言語として認識されているものの、実際は日本でいう標準日本語と方言ぐらいの違いしかなかったりする場合もあります。

興味のある方はこちらもご覧ください。
「ベルギー人と言葉」「フランス人と言葉1」


言語による反応・態度の違い
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そこで、ヨーロッパでは数か国語を操ることがありがちなことになるのですが、その際に言語によって態度が変わるという現象が起きます。

まず、言語グループによるグループ間の差異です。

例えばイギリスで、スイス人のグループが2つありました。他の国の人たちと一緒なので、どちらも英語で会話をしています。でも、なまりを聞かずとも、遠目にもジェスチャーや反応で、私にはどちらがフランス語圏でどちらがドイツ語圏から来たグループかすぐにわかりました。

また、ベルギーでもフラマン語圏とフランス語圏の人たちは、やはり反応やジェスチャーが違います。
また、ドイツでドイツのドイツ語を話すスイス人も、やはりドイツ人とは態度が違うのでわかります。

次に、同じ話者が別言語を話すときの言語による違いです。

私自身、日本語を話すときとそれ以外の言語を話すときは、別人のように変わります。うちの子供も、日本語を話すときは「日本的に」なりますし、それ以外の言語ではそれぞれの言語に合わせた態度になります。

これは、他のマルチリンガルの方にも当てはまり、言語レベルが上がれば上がるほど、この傾向が見られます。つまり、より母語話者に近い言語及びその他の付随する特徴を取得したことになるのです。


言語とは?
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言葉とは、一体何なのでしょう?
一般的には人間が自分の意思を相手に伝えるための手段と言われています。

でも、例えば英語やフランス語やスペイン語のように様々な国で使われている言語の場合、同じ言葉を使っても、その陰にある文化や習慣がわかなければ、本当に意思の疎通が図れているかどうかはあやしくなります。

ましてや、外国人が話す言葉は、文法などの表現の間違いだけでなく、ジェスチャーなどからも誤解を招く可能性があります。

そのため、外国語を学ぶ際は、単語のみに焦点を合わせるのではなく、*プロソディーやパラ言語などの言語的要素だけでなく、文化や習慣など、それ以外のすべてにも着目する必要があるのです。

つまり、性格が変わるのではなく、その言語を使うにあたって必要なことをしているにすぎず、フランス語を話す私が、オーバーリアクション気味に物おじせずに自分の意見を言えるのに、日本語だと控えめにしか言えないのは、そんなところから来ているのです。


・プロソディー:韻律とも呼ばれ、強弱、イントネーション、リズムなど発話における音声学的要素で、同じ要素でも言語によって定義は変わる。

例:音の長短によって意味が変わる(日本語)→プロソディーではない
  音の長短は意味に影響がない(フランス語)→プロソディー

・パラ言語:顔の表情やジェスチャーや話者間の距離など、社会や文化による違いと関連する言語行動で、会話の助けになるもの。


私の言語習得
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私が言語に興味を持ち始めたのは、幼少期にさかのぼります。
転勤族だった父について引越しを重ねたため、幼稚園や学校を変わるたびに、現地の先生やクラスメイトとコミュニケーションを図るために、方言のある現地語の取得が必要でした。

なおかつ、家庭では標準日本語を使うようにという方針だったため、常に日本語の「バイリンガル」状態だったのです。

当時から、方言で話す先生の言うことがよくわからなかったり、「なんでここの言葉では、〇〇を△△って言うんだろう?」という疑問を持ちながら日々の生活を送っていたため、その経験が今につながってことは間違いありません。

私の場合は外国語ではありませんでしたが、

「通じない」→「分析・観察」→「学習」

という外国語の習得に必要な訓練はすでに幼少期からできていため、大人になってから始めたにも関わらず複数の外国語を習得できたのは、この下地があったからかもしれません。


日本の英語教育は?
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以前日本に帰った時、駅で幼稚園帰りの男の子がお母さんと電車を待っていました。
男の子は幼稚園で習ったばかりらしい英語の歌を歌い始めました。

ちょっと間違ってはいたものの、その歳のわりにはきちんと英語で歌えていたので内心感心していると、なんとその子のお母さんが「そうじゃなくて、こうでしょ。」とカタカナ英語風に発音したのです!

「え?」と思った私はしばらくその親子を観察していました。

そしてその子がまたきちんとした英語の発音をすると、そのお母さんはまた直すように注意しました。

その子はお母さんの言う通りに発音しなおし、歌うことをやめてしまいました。

あ~なんてもったいない!

こうして、日本の子供たちはいつの間にかカタカナ英語しか発音ができなくなってしまうのでしょうか。


外国語習得への近道
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いずれにせよ、外国語を習得する前にひとつ大事なことは、母語、または母国語をしっかりと習得することです。

お子さんに英語教育を!とはりきる熱心なお母さんが、家庭での言語を英語にしてしまうという例を見聞きしますが、お母さんの英語のレベルが十分で、他の家族の方が日本語のフォロー役に回れるなら問題はないと思います。

ただその際も、英語の言語的なこと以外のフォローをどうするか、まで考えていらっしゃる方は少ないと思います。言語によってはそもそも概念がないことすらあるのですから。

お子さんがセミリンガル(どの言語でも深い思考ができない言語レベルしかない話者)になってしまってからでは手遅れです。どうぞ、日本人の方なら日本語でしっかりとお話してあげてください。

外国語の習得は、私の体験からも、大人になってからでも十分です。

それよりも、もっと日本語のレベルアップができるようにすると、将来の外国語力も期待できますよ。

そして、大人の皆さん、もう遅すぎるとあきらめる前に、文法ありきの昔ながらの言語習得はちょっとお休みしましょう。

ブロークンでも大丈夫。言葉とはコミュニケーションツールでしかないのですから。意思の疎通が図れることがまず一番。そこで自信をつけて、ステップアップしていきましょう。

さあ、みなさんも明日から新たな言語を学んでみませんか?
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みなさん、こんにちは。

大ニュースです。
なんと、今日は雨が降っていません!
でも、太陽はでていませんので、ご心配なく。

さて、今日はお約束通り、「フランス人と言葉」の第2話をお届けします。

フランス人とプライド
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みなさんは、よく「フランス人はプライドが高いから、自分の国の言葉しか話さない。」とか「英語がわかってても、フランス語しか話さない。」という話を聞いたことがありませんか?

また、実際にフランスに行ってみて「英語で話しかけても、フランス語で返事を返された。」などという経験があるかもしれません。

本当にフランス人はプライドが高くて、自国語が自慢なので、他の言葉を話さないのでしょうか?

外国人嫌いなフランス人も中にはいます。

でも、みなさんは、突然道で外国人に英語で話しかけられて、とっさに英語で返事ができますか?

もちろん、英語が何の問題もなく使える方もいらっしゃるでしょう。

しかし、大概の場合、英語がわからないわけでなくても、あわててしまうのではないでしょうか。

プライドが高くて話さない人は、ごく少数派で、実は、英語が得意でないフランス人が多い、というのが現実なようです。

言ってることはわかるけど、答えられない、というかんじでしょうか。


フランス人と英語
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フランス語と英語のどちらも話せる方なら、お判りでしょうが、フランス語話者にとって、英語の学習は非常に簡単です。

文法などは違いますが、英語での専門用語などは、フランス語がわかればだいたいの意味を類推することができてしまいます。

もちろん、逆に、日常会話に使う言葉は全く違うので、かえって難しいぐらいです。

裏を返せば、フランス人にとって、英語はそんなに難しい言語ではない、ということになります。

よく、日本では、「フランスでは小学校で英語が必須」という話を聞きますが、実際には、外国語もしくは、地方のことば(フランス人と言葉の第1章をご参照ください)を、日本の小学2年生にあたる歳より始めるのです。

つまり、日本で言われてるほどには、英語を勉強していないこと、それに、教える先生たちの発音は、カタカナ英語ならぬ、フランス英語(?)です。

ただ、それなりのおうちの子女は、夏休みなどを利用して、英語圏に語学研修に行くのが常なので、彼らは「使える英語」が身についています。

しかし、それ以外の場合、フランスにいながらにして英語を身に着けられる人は、やはり、余程の努力をしている、限られた人たち、というのが現実です。


本当にフランス人は英語が話せる?

40パーセントのフランス人は「自分は英語を話せる」と回答しているようですが、実はこれが曲者です。

実際に、フランス、ベルギーフランス語圏、フラマン語圏、オランダ、ドイツで同じ質問をしてみて、回答者と英語を話せばわかることですが、フラマン語圏、オランダ、ドイツでの「Yes」が得られた場合、道を聞くなどの単純な会話では、知りたい情報がほとんど得られます。

ところが、フランス語圏では、どうにかこうにか、意思の疎通が図れる、程度のレベルです。

なぜ、こんなことになったかというと、この回答は、レベルテストなしの、自己申告制なためです。

中には、訛りなく、流暢に話せるフランス人もいますが、フランス語訛りの強い英語は、かなり聞き取りづらいです。フランス語だか、英語だか、わからないぐらいキツイ訛りです。

いかに、近年フランス人の英語嫌いが改善されたといっても、レベルの比較に関して言えば、近隣諸国と比べれば、違いは一目瞭然です。

10年以上フランスに暮らした私の感想は、やはり「フランス人は英語が苦手」です。

でも、みなさん、今度フランスに行かれたら、「ボンジュール」とか「メルシー」と言ってみてください。

発音が悪くても大丈夫。

きっと、にっこり笑って、嬉しそうにしてくれますよ。



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