street-3120191_1280 (1)
毎日安心して暮らすことができるためには、街づくりがきちんとしていて、安全に配慮されていることはとても重要です。ヨーロッパで暮らしていると、日本と比べ安全に配慮されていることが多いと感じます。
今日は、そんなヨーロッパの交通安全事情について綴ってみます。

車と歩行者
truss-727980_1280 (1)
近頃日本では、歩行者が犠牲になる自動車事故が後を絶ちません。 ヨーロッパでは、テロでもない限りそういった事故はまずないのですが、一つには都市部の中心は車両の乗り入れが禁止されている区域が多かったり、道路脇にはだいたい歩道がついていて、住宅地では車のスピードを落とさせる様々な手段が使われていることもあるのではないでしょうか。
また、都市部では日本のように、ギリギリを車が通っていくような地域はまずありません。 現在私が住んでいる町も、結構車社会な土地柄ですが、住宅地にも関わらず家の前からすぐに歩道がついています。 日本の細い曲がりくねった、しかも電信柱や看板がでているような道路を、車と人と自転車がそれぞれにすり抜けて通るカオスな道は、いっそのこと車は通行禁止にしてしまってもいいのでは、と思ってしまいます。

自転車と車
freiburg-76217_1280 (1)
以前日本で、車道で信号待ちをしている自転車がいて、手信号を出して右折していくのを見て、思わず「ヨーロッパみたい」と呟くと、実は欧米人だった、ということがありました。 ヨーロッパでは、自転車専用レーンがない場合、そのようにして走る必要があるのですが、日本のドライバーの方にとっては少し不慣れなため、危険を伴うのでは?と個人的には思いました。 逆に、例えばガソリンスタンドに入る際は、ヨーロッパでは歩道と自転車レーンの二つを横切っていく必要があるので、注意が必要になります。

歩行者と自転車
paris-3980599_1280 (1)
ヨーロッパでは、自転車は車道もしくは自転車専用道路・専用レーンを走る必要があります。 日本では、歩道を歩いていて後ろから来た自転車にぶつかられそうになったことが何度もありますが、ヨーロッパでは歩道を走るのは禁止なので、そういった怖さはありません。ただ、かなりスピードを出す自転車が多く、公園内などでは歩行者と同じ場所を走っているので、場所によっては注意が必要です。 近年、自転車との衝突事故で、死亡に至るケースがあるというニュースを見るたびに、どうして日本には自転車教習の義務がないのかと疑問に思います。

ヨーロッパでは、幼稚園児や小学生が警官の指導のもと、道路の渡り方の練習をしたり、自転車教習に出かけたりするので、小さい時から交通ルールが身につきますし、またルールを守ろうという気持ちにもなりやすいような気がします。

ヨーロッパと言っても、国によってまったく違いますし、同じ国でも地方色があるので、一括りにはできませんが、歩行者として、特に子連れでは、日本のほうが怖いと思うことが多くあるような気がします。

東京駅周辺でも、赤信号に変わっているのに無理やり交差点に突っ込んでくる車に何度もヒヤリとさせられました。こんな運転をしていたら、ヨーロッパではきっと捕まるだろうな、と思っていたのですが、先日同じような内容の記事を目にして「やっぱりな」という気持ちになりました。

日本がグローバルな国となるためには、英語教育やおもてなしも大切ですが、街づくりといった基盤から、まずは基本的なルールを守る安全な国になってほしいと思います。 

ランキング参加してます。
励みになりますので、応援お願いします。

ヨーロッパ(海外生活・情報)ランキング