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日本では、当たり前である職業欄の「専業主婦」。
しかし、ヨーロッパでは見当たらない項目です。

今日は、そんな「専業主婦」について語ってみたいと思います。

日本の専業主婦または専業主夫
日常生活の様々なシーンで主婦または主夫である場合「職業」として「専業主婦(夫)」という項目を選択する方が、日本には大勢いることと思います。

私はなんら専業主婦(夫)に反対しているわけではなく、かく言う私も職業として丸をつけていた人間の一人です。

確かに、主婦(夫)のする仕事を外注すると非常に高くつき、それだけの稼ぎをしているのだ、という自負を持って専業主婦や専業主夫のみなさんは家事や育児に取り組んでおられることと思います。


ヨーロッパにも専業主婦または専業主夫はある?
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ヨーロッパでは、少なくとも私が滞在した国々では、そういった項目は職業欄に見当たりませんでした。つまり、「主婦(夫)」は職業とは見なされていないということです。

もちろん、ヨーロッパに専業主婦(夫)がいないわけではありません。
産休や育休をしっかりとるヨーロッパでは、男女にかかわらず育児のために専業主婦になったり専業主夫になる率が結構多いのです。

例えばドイツのように、子供が小学生になっても半日で学校から帰ってくる国では、午後の子供の面倒をシッターさんに頼むか、自分が仕事をしないか、学童に預けるか、という困った状況もあったりするので、子供が生まれると、夫婦間でお給料の低いほうが無給の休みを取ったり、ということがよくあります。
その間は、つまり「専業主婦または専業主夫」になるわけです。
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その点、フランスは給与水準が低いため、女性は産後すぐに職場復帰することが多いので、あまり専業主婦や主夫になることはありません。
また、同じ仕事がない状態でも、無職であるほうが失業保険が受けられるので、仕事を休む、もしくは辞める、という選択肢のほうが多いように感じます。
また、離婚率が高い国だけあって、女性だからと自立できていない状況は将来の不安があるため、技能がなくて仕事に就けない人を除いて、自ら仕事をしない選択をしない人がいないのも、フランスらしいところです。

そう考えると、今の日本でも、生活のために共働きをしている人が増えてきていると言われているのは、フランスの状況に近づきつつあるのでしょうか?

自国を離れて不慣れな土地で仕事を見つけることは容易ではありません。外国人ということで就職にも不利なことも事実です。
「仕事を始めた」と言った時に、ちょっと悲しそうな顔をした「専業主婦」のママ友たちと目をそらしたパパ友、「仕事始めたの!」「仕事に戻ったんだ」と生き生きとしていたママ友たちの顔が浮かびました。

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