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フランス人と話していていつも気になるのは、身内のことを褒めること。どうすれば、そんなに厭味なくさらりと褒められるのかと、いつも感心させられます。
今日は、そんな褒め言葉と謙遜の上手なフランス人たちについて綴ろうと思います。

フランス人と謙遜
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謙遜は日本の文化と思いがちかもしれませんが、実はフランス人も謙遜します。ヨーロッパ中の人を調べたわけではありませんが、ドイツ人などと比べると、フランス人は謙遜する人が多いのです。
自己主張の国のフランスで、ちょっと意外かもしれませんが、イギリスと同じぐらい謙遜の文化がある国がフランスだという気がします。自己主張の必要なヨーロッパの国々でも、やはりお国柄があるようです。

フランス人は褒め言葉に対し、「ありがとう」と言うこともあれば、「とんでもない」「いやそれほどでも」「ええ、少しですけど」などと、いう謙遜の表現は、実はフランス人もよく使うのです。意外ですか?
もちろん、思い切り自慢する人もいることはいるのですが、陰で失笑されていることも。能ある鷹は爪を隠すなのか、控えめにしている人のほうが、実は能力が高いことの多い印象です。


それって謙遜?自慢?
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一方で、ちょっと日本人に理解できないような褒め言葉を耳にすることも。
「うちの子は私に似て、勉強家で」と言われたときは、一瞬「それって自画自賛?」と思いましたが、言われた子供は嬉しそうにしているので、子供の自己肯定感につながる褒め言葉なのだな~、と感心しました。
まあ、「私に似て」はなくてもよかったんでしょうけど(笑)。

また大人でも、「彼女はすごい英語ができるんだ!」と言われていたのに、それなりだったということも・・・。

「うちの子は、勉強が得意だから」、「運動神経がいいの」なんて日本で言ったら、親ばかだと思われそうで、つい「うちの子は全然ダメで」なんて言ってしまいそうですが、それでは子供は傷つきます。私は、つい日本式(しかも昔風)に身内を卑下してしまうので、反省しきりです。

褒め言葉は魔法の言葉
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人間誰しも褒められて悪い気はしません。フランスで暮らしていると、褒められることが自己肯定感につながり、心地よく感じるのです。そして、いつの間にか、パワーが湧いてくるのです。

日本人の自己肯定感の低さは、先進国では最低ランク。それも、謙遜の文化から来ているのかもしれません。

褒め言葉は、魔法の言葉です。おだてるのとはちょっと違うんだけど、不思議とやる気が出てくる。
最近の子育ては、日本でも「褒めて伸ばそう!」となっているようですが、仕事でも同じです。

けなし合いのできる間柄は、親しい証拠かもしれませんが、褒め合って育てる関係も素敵ですよね。

フランス人のように上手に褒めて褒められて、謙遜しつつも自己PRができるって、いいと思いませんか?
まだまだ、と思うのでなく、こんなにできた!と喜べるのか。グラスに半分しか水が残っていないのか、まだ半分残っているのか。
気持ちの持ちようで、こんなにものの見方が変わるんです。

なんだか、自己啓発セミナーみたいになってしまいました。


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