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フランスに行くと、いつも気になるのが「清潔度」。
今日は、フランス人がなぜ汚いのか?というテーマで書きたいと思います。
お食事中の方は、終わってからどうぞ。

手を洗わない
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日本では小さい時から、手を洗うよう習慣づけられますが、フランスではあまり徹底されていません。外出先でもそのままの手で、サンドイッチを食べたりする人もいます。りんごをそのままかじるときも、洗わずに洋服でちょっとこすって食べたりもします。
バーのカウンターで提供される、自由に食べていいおつまみのナッツを調べたところ、多数の雑菌が検出されました。ここでは詳細は割愛しますが、トイレに行った後に手を洗っていない人が多数いるであろうことが推察される結果でした。
ちなみにこちらは、20年前に私がフランスにいた時に大学で行われた「フランス人はなぜ汚い?」の講演会で発表された時のデータですので、ひょっとすると今は改善されているかもしれません。


街が汚い

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フランスでは道も汚ければ、その辺一帯が汚い。汚いのは街だけなく、駅や空港などの公共の場や学校も。オフィスは比較的きれいだけど、日本と比べるとイマイチ。

フランスのカフェなどのトイレは、汚いだけなく便座すらなく、いったいどう使ったらいいのか?と思うような状態です。無料なら仕方がないとあきらめもつきますが、有料のトイレでもキチンと掃除がされてないと、どうなってるのかと腹が立ってしまいます。

でも、フランス人の衛生に対する概念が日本人と違うのは、実は、今に始まったことではないのです。

中世のフランス
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中世のフランスでは、町に住む庶民は、窓から汚水を下の道に捨てていました。今でも古い町並みの残る街では、石畳の通路が真ん中に向かってスロープになっているのを見ることができます。
その名残か、今でも掃除に使った洗剤入りの汚水を、商店などの前の歩道や道にそのままザーッと捨てているフランス人をよく見かけます。
窓から吸い終えたタバコの吸い殻をポイっと投げるフランス人も多いので、歩道を歩く時は注意してくださいね。

ベルサイユ宮殿
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誰もが一度は訪れてみたいと思うベルサイユ宮殿。その豪華絢爛な建物には、当時トイレがありませんでした。椅子のようなもの中に、高級磁器として今も有名なセーブル焼のおまるのような簡易トイレを使っていました。
でも、時には部屋の隅で・・・なんてこともあったようです。
大勢の人がいた当時の宮殿内の衛生状態はいったいどうなっていたのか、ちょっと想像できません。
また、ルイ14世はお風呂嫌いとして有名ですが、元々当時のフランス人には入浴の習慣がありませんでした。
体臭を消すために香水が考え出されたのですが、フランス人のこのような習慣から、世界的に有名になった数々のフランスの香水が生まれたと思うと、ちょっと微妙ですね。


日本人の目から見たら衛生状態がイマイチに見えても、フランス人にとってはそれでいいのですから、外国人である私がとやかく言うことでもありません。
数々の不名誉な歴史のあるフランスですが、そのおかげで今私たちが見ているフランスがあるのです。
フランス万歳(Vive la France)!

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