今日は「ローゼン・モンタック」、「バラの月曜日」です。
盛り上がりの頂点は、このカーニバル最大のパレードによって飾られます。
今日の体験リポートもご覧ください。

ローゼン・モンタック
04032019Karneval_rouges
カーニバルのハイライトは、やはりなんといってもこの日。
昨日より更に規模は大きくなり、およそ12,000人の参加者が3時間半かけてケルン市の中心部を練り歩きます。300トン余りのお菓子が、沿道に押し寄せた約3万人の見物客に向けて撒かれます。
62グループの楽隊がそれぞれに演奏をしながら、観客を楽しませてくれます。
昨日と比べて、山車の数が多いのも「ローゼン・モンタック」の特徴です。
手作り感あふれる昨日と違い、この日のパレードは「プロ」達の集まりです。衣装や飾りつけ、アクロバットなど、日頃からこの日にかける情熱が並々ならぬものだと感じさせられます。


観覧場所
03032019Karneval_bleus
今日の観覧場所は昨日とは違い、出発地点近く。ゼブリンヌ・シュトラース近くに陣取りました。
近くに観覧席があるのですが、そこを曲がった所に子連れの観覧場所客のたくさんいる場所があるので、そこで見物することにしました。
昨日の場所とは違い歩道に柵がないため、道路に降りることができるのですが、ずっと道路に降りていて大きな山車が通るたびに注意されている人がいるのが少し気になりました。
それ以外では、やはりすぐ近くで大きな山車を見ると圧巻でした。迫力でいうと、今日の場所のほうがすごかったです。
ただ、近すぎて山車の上からではおそらく下が見えないので、ほとんどが徒歩の昨日のパレードと場所を反対にすればよかったと思いました。
後ろに写っているホテルの窓からも、仮装した人たちが見物していました。


バラの月曜日の醍醐味
04032019Karneval_ausoleil
今日パレードに参加しているグループは、カーニバル協会の中でも最大手のグループばかりで、歴史も長ければ、予算も桁違いです。手作り感溢れる昨日と比べると違いは歴然。それぞれに良さがあります。華やかさでは今日のほうが圧勝です。

見物人たちを巻き込んで一緒に歌い踊らせる技も、場慣れしているせいかさすがです。
本来は観覧席のある場所でしか見せないアクロバットも披露してくれるグループがあったり、真っすぐ行進するだけでなく、8の字を描きながら進むブラスバンドなど、本当に見ていて飽きません。
ただ、実際の距離と比べ、昨日より人と人との距離があったように感じたのは、おそらく気のせいではなく、カーニバルの「プロ」と「アマ」の違いでしょう。もちろん、プロとアマと言っても仕事として、という意味ではありませんよ。熟練度の違いです。

また、見物人にも、「格の違う」人たちがいるのです。贔屓の協会の衣装を真似た衣装を着て、きれいにしていると、おねだりせずともパレードの人達が寄ってきて、お花を渡して行くのです。
また、配られるお菓子はそれぞれのグループのために作られた特注品。グループの名前が印刷されている物がほとんどです。

そんなことが見られたのも、「ローゼン・モンタック」ならでは。

わずかに太陽が顔を出し、皆が口々に「ああ、太陽だ!」と言い、参加者も見物人にも笑顔があふれます。


パレードを終えて
04032019Karneval_voiture
朝から強風で、あいにく途中で雨も降ってきてしまったため、近くのカフェに避難しました。周り中が仮装している人たちの中での不思議な雰囲気の中、温かい飲み物を飲んで、ほっと一息。それと同時に、カーニバルへのテンションが下がっていくのを感じました。
まだ続くパレードを横目に、名残惜しそうにしている子供たちを説得しつつ岐路へ。帰りのトラムの中でも「ヴィヴァ・コロニア」の音楽で若者たちが大合唱。まだこれから場所を移動しながら見物するらしい人たち、帰途につく人たちそれぞれでした。
お花とお菓子を大量に抱え、ふと現実に戻り「こんなに、どうしよう。」と思ったのでした。
結局、知らない人とも競い合ったりして拾うのが楽しいんですよね。食べるかどうかは別として。

カーニバルの全貌を見ていないので、他の地域とは簡単に比較はできないのですが、宿泊場所さえなんとかなるならば、ケルンのカーニバルは本当にオススメです。

また、ケルンの中でもカーニバル期間中に色々とパレードはありますし、市内の各地域でもありますが、やはりパレードの見物のうち1日は、ケルン市内の中心部のパレードに当てたほうが楽しめると思います。そして、できれば「ローゼン・モンタック」に是非行ってみてください。
子供だけでなく、大人も楽しめること間違いなしです。

ランキング参加してます。
励みになりますので、一日一回応援お願いします。

ヨーロッパ(海外生活・情報)ランキング