みなさんは普段、活力をどのように得ていますか?

どこかへ充電の旅に出かけられないとき、力が出なくなっているとき、時間も体力もない時、何がみなさんに力を与えてくれますか?

今日は、ヨーロッパで暮らしながら感じた、パワーのチャージ方法について書いてみようと思います。


パリで流れに身を任せる
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都会の雑踏を、ストレスと感じるか、パワーを与えてくれる場所と感じるかは人それぞれです。でも、人間誰しも、適度なストレスは必要だということは、ご存知ですよね。

ただ、日々の生活がルーチンワークになっていて、自分がストレスをどう感じるか、心地よいのか、強すぎるのか、気持ちが空回りしていないか、というところに無頓着になってしまっている人が、多いような気がします。

でも、「パリジャン・パリジェンヌの歩き方」の回で書いたように、人々がTGVのように早いスピードで歩くパリで暮らしていると、実はそのスピードでの生活が普通になってくるのです。

実際には、人の歩くスピードと生活のスピードは違うかもしれません。でも、私にはそう感じられるのです。

一度その流れに身を任せれば、後は、ただ進んでいくだけ。

ところが、これが別の都市になって、歩くスピードも生活のスピードもゆったりになると、一度そのスピードに慣れた後に、パリと同じスピードで歩いたり、何かをすることはとても大変です。

流水プールをご存知ですよね。水が川のようにずーっと流れていくプール。流水プールの中で立ち止まったり、流れに逆らって泳ぐのは大変だけど、流れに身を任せれば、いつの間にか進んでいます。流水プールでなくても、みんなで一定のスピードで同じ方向を向いて歩くと、自然と流れができるのです。

私は、いつもこのイメージを持って生活しています。

海だと、潮に流されてどこへたどり着くかもわからないし、波にのまれてしまうかもしれない。川だと、あまりに速くてとてもついていけない。でも、プールなら大丈夫。安心して、流れに乗って、そのままどんどん行ける。

そして、その心地いいストレスが、いい刺激になって、次々に未知なものにチャレンジするパワーの源となる。

そんな場所が、パリなのです。


それでも疲れたら


街のパワーがストレスに感じてしまうほど疲れたら、水のある所に行きましょう。海に行けなくても大丈夫。池のほとりや、川沿いを散策すると、自分なんて本当にちっぽけで、自分の悩みなんて、小さなことだ、と思えてきます。

それがダメなら、自然の中へ行ってみましょう。山まで行かなくても、公園や森でも大丈夫。歩かなくても、ベンチや芝生に座っているだけでも大丈夫。

そして、風の音に耳を傾けましょう。鳥の声に季節を感じましょう。木々の揺れる音や、葉っぱの音に癒されましょう。冬なら、太陽のパワーももらいましょう。

あれこれして、気を紛らわせるのもいいけれど、たまには自然に身を任せてみましょう。

無理しなくてもいいんです。休んだっていいんです。

慌ただしい昨今、ゆったりとした時間を持つことって、とっても贅沢なんですよね。

日本人が忘れつつある「休むこと」、実はそれが、ヨーロッパの人たちの、パワーの源なんですね。

ストレスをプラスととらえるか、マイナスととらえるかはあなた次第。

ヨーロッパだから、色々なことにチャレンジできる。更なるスッテプを目指したくなる。

そんなヨーロッパ生活が、私は好きです。


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