みなさん、こんにちは。

今日は、私がドイツで学んだことを、少し書こうと思います。
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ドイツにまだ住んだことがなかった頃、街中でぶつかっても謝らない人や、乗り物の出入り口付近をふさいでいる人を見て「なんて失礼な!」と思っている自分がいました。

パン屋で列に並んでいても、平気で割り込んで注文する人に、ドイツ語ができないため抗議することもできず、不甲斐なさを感じました。

住み始めてからも、大きな体で通路をふさがれて、なかなか前に進めず、イライラしたりもしました。

大きな声で耳元で話されて、耳が痛くなりました。

ドアを開いておさえながら、次の人が通り過ぎるのを待っていたら、次々と何人もが、お礼も言わずに通り抜け、ドア(ウー)マンになってしまい、いやな気分になったりもしました。

「なんて国!」と苛立つ自分に、嫌気がさして、ある時気づきました。

なんで、他の人はイライラしてないのに、自分だけが腹を立ててるんだろう?

ひょっとすると、自分がこの国では、「普通」じゃないんじゃないか?と。




そもそも、「普通」って何なんでしょう?

よく「それって普通じゃない?」とか「普通は、そんなことしないんじゃない?」って言ってませんか?

あなたの「普通」は私の「普通」ではありません。そして、私の「普通」はあなたの「普通」ではありません。

「普通は普通でしょ?」と思ったら、まだまだ。もっと見聞を広げたほうがよさそうです。

私もまだまだ修行が足りませんが、少なくとも以前よりは、自分の思っていることを口にできるようになりました。

まずは、「通してください。」とか「降ります!」とか、少しずつですが。

日本では「以心伝心」「相手の気持ちを思いやる」などとという習慣がありますが、「察してよ!」と思っているだけでは、本当は通じません。

もちろん、日本人の方でも、上手にそれを表現されている方もいらっしゃるんでしょうけど、少なくとも私は、それができていませんでした。

ドイツの人たちのおかげで、私は大切なことを学びました。

言っていいんです。自分の言いたいこと。言わなきゃ伝わらないんです。自分のしたいこと。

もうちょっと、心の中の思いを言葉にしてもいいんです。

ドイツ人は悪い人たちじゃないんです。私の知っていた国の人たちとは、ちょっと違うだけ。

ゆったり構えたドイツ人たちを、私も見習いたいです。


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