みなさん、こんにちは。

今日も読んでくださって ありがとうございます。

昨日の記事に懲りて、もう読まないと思った方。

今日はもう少し、軽いタッチで書こうと思ってますので、ご容赦ください。

さて、今日はフランス人と言葉について綴ります。

では、今日も、がんばって最後まで読んでくださいね。


フランスで使われる言葉は、フランス語だけ?

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みなさんは、「フランス」というと、「フランス語を話す国」と思いますよね?

確かに、公用語はフランス語で、母語話者数は、世界一。しかも、国名と言語名が同じなので納得です。

ただ、実際には、「フランス語」とは一つの言語ではありません。

多数の地域では、方言だけではなく、系統を別とする言語も使われているのです。

しかも日本のように、「標準語」なるフランス語は、実はありません。

下の一覧は、それをざっくりと分けたものです。


・オイル語(ガロ・ロマンス系): おもにフランスの北半分

・オック語(ガロ・ロマンス系) : おもにフランスの南半分

・フランコ・プロバンサル系 : ローヌ・ザルプ地方(スイス、イタリアとの国境周辺)

・アルザス語(ドイツ語系): アルザス、モゼール地方(ドイツとの国境周辺)
             (アルフォンス・ドーデの「最後の授業」は日本でも有名ですね。)

・ロレーヌ語 : ロレーヌ地方

・ケルト語 : ブルターニュ地方

・コルシカ語 : コルシカ地方

・フランドル語(オランダ系): ノール、パ・ド・カレー地方(ベルギーとの国境周辺)

・カタルーニャ語 : カタルーニャ地方(スペインとの国境周辺)


このほかにも、海外県で使われるクレオール語などがあります。


国境と言葉

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え~、こんなにたくさんの言葉があるの? 
と、思った方。

ヨーロッパは地続きなのです。

国境は、あくまでも現在の区切りであって、人々は代々その地に住んでいたのです。

ゆえに、御覧の通り、国境を接する地域では、地理的、もしくは歴史的な要因で、みなさんが「フランス語」と思われている言語とは別の言語を話す地域が、フランスの一部に統合され、現在でも別の言語を使う理由となっているのです。

海を隔てて反対側のイギリスも、例外ではありません。

ケルト語を使う、ブルターニュ地方の対岸は、フランス語ではGrande-Bretagne(グランド・ブルターニュ)。つまり、Grate Britain (グレート・ブリテン)。

そして、ケルト語は今でも、少数言語として、英仏海峡を挟んだイギリスの言語の中にも残っています。

フランスの一部の地方では、現在も地方言語が普通に使われています。

そのため、フランスを旅すると、標識が、少数言語である現地語と一般的なフランス語の、2か国語で書いてある地方もたくさんあります。


フランス人だけどフランス語が話せない?

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上記の地方の言語を使う人々の年配者の中には、フランス語が不自由な方もいるようです。

例えば、アルザス地方では、フランス語の話せないお年寄りに出会いました。
また、カタルーニャ地方では、お年寄りではなくても、フランス語があまり上手に話せない人は大勢いました。

近年ではメディアの発達で、フランス語がわからない人はほとんどいないとは思いますが、よそから来た人たちにとっては、地元の人たちだけで話していると、その言葉がわからない、ということはよくあることです。

人によっては、切り替えて話してくれる人もいますが、そうでない場合は、フランス人同士でも、意思の疎通は難しくなってしまいます。


どうでしょう?
フランス人、イコール、フランス語、というイメージが変わりましたか?

明日は、「フランス人と言葉」の第2話をお届けします。お楽しみに!


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