みなさん、こんにちは。

元日はいかが過ごされましたか?

それぞれの一年の抱負を胸に、新しい年がスタートしましたね。

私は、道で上がる年越しの花火が、何度か庭に落下したので、草木に引火しないかひやひやしながら(笑)、新年を迎えました。

日本のきっちりはじまるカウントダウンとはちがい、みんな適当にカウントダウンをはじめ、次々に花火を上げるあたりも、お国柄かな・・・。

そして、清掃員の方々、ご苦労様です。

残された燃えカスやゴミが散乱する道や公園を歩きながら、どうしてみんな自分たちで持ち帰らないのか不思議に思いました。

その辺も、小さい時から学校を自分たちで掃除をする日本人と、清掃員にしてもらっているヨーロッパの人たちの習慣の違いなのかな、と考えたりしました。

今日は、その元旦を迎える瞬間の色々な習慣を少しご紹介したいと思います。


ヨーロッパ各国の元旦の伝統的習慣

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スペインで聞いたのは、真夜中の12時の鐘が鳴るたびに、ひと粒ずつブドウを口に入れる、というものです。
ニュースでの、かなりテンションの高い、各地のカウントダウン中継も印象的です。

ポルトガルでは、ブドウはブドウでも、12粒のレーズン(干しブドウ)を1回の鐘ごとに口に入れるようです。

フランスでは、親しい者同士でキスをします。
元々は家の軒先にぶらさがっているヤドリギの木の下で独身女性にキスをする、という伝統からきているようです。今でも、稀にヤドリギを飾っている家を見かけることがあります。

ちょっと、変わり種は、イタリアで聞いた伝統。年が明ける時に、窓から古いものを投げ捨てる(!)地方があるとか。
イタリアで年を越される方は、この時間帯には道を歩かないほうがいいかもしれません。

もちろん、花火はどこの国でも欠かせません。
ギリシャやイギリスでも花火でのお祝いはかならずあるようです。


不思議な夢?
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前回のお正月の回でも書いた通り、日本とはちがい、元日の行事、というのはあまりヨーロッパではないようです。

一月一日の元日が終わると、徐々に通常通りの生活へと戻るのです。

三箇日がお休みになる日本と比べると(とはいえ、日本でも最近では開いているお店も多くなりましたが)、少し物足りない気がしますが、クリスマス休暇中の子供や学生を除いては、日常に戻るのです。

お店もスーパーなどはようやく再開し、通りや広場のデコレーションもイルミネーションも少しずつ片付けられ、一部の人々はいつも通りに仕事に向かうのです(実際は休暇の話ばかりして、仕事にならない人達も多いようですが)。

子供がいる家庭は、国にもよりますがだいたい来週からが通常通りです。休暇に出ている人々も多い中、商店もいつも通りには開いていないため、まだ2日の今日は街中に人影はまばらです。

毎年この12月から1月にかけての街がきらめく時期の後は、街がいつもの顔を取り戻すと、なんだか、それまでの全てが夢の中の出来事だったような、そんな気がします。

そんな不思議なこの時期、旅行者でなくても、旅行気分で、クリスマスマーケットや街中をそぞろ歩くのは楽しいものです。

もし、ヨーロッパ旅行を考えているなら、イルミネーションやデコレーションのきれいな間に、是非「不思議な夢の街」を見に来られてはいかがでしょうか。

数年前、一度、ヨーロッパでクリスマスを過ごしてから、日本でお正月を過ごしたことがありました。

その時は、一週間の間に二度年を越したような気がして、時空の旅をしたような不思議な感覚にとらわれました。

ヨーロッパのクリスマスシーズンと、日本のお正月というものは、どこか共通点があり、宗教的行事でなくても、何か不思議な力を感じさせるものがあるような気がします。


今年も、気持ち新たに、ヨーロッパの魅力をお届けしていきたいと思います。


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