ヨーロッパで暮らす

ヨーロッパで暮らしているmimiが、フランスとドイツを中心に、ヨーロッパでの生活、年中行事やニュースなどをお届けします。

ヨーロッパをもっと知りたい方に。

今までとちがう、ヨーロッパ式ライフスタイル提案。

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学齢期の子供達がいるおうちはどこでも、お誕生日にお友達を招待してパーティーを開くことは楽しみの一つです。
とはいえ、親としては同時に頭の痛い問題でもあります。育ち盛りのパワー全開の子供、特に男の子を招待するときは、20人近い子供たちを制御するのは、まさにミッションインポッシブル。

今日は、日本と違ったお誕生パーティーの色々をご紹介します。
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郊外の広いお庭があるおうちでは、遊具もある広いお庭でサッカー、トランポリンやプールでなんとかしているようですが、都市部ではそうもいきません。それに、だいたい、そんな大きな庭がある人ばかりではありません。
では、みんないったいどうしているのでしょう?

ファーストフード店のバースデーパーティープランもあるようですが、ヨーロッパではあまりよく思わない家庭が多いため、健康に気をつける家庭の子供が多い学校だと、そうもいきません。

次に、大型の家具を扱うお店などの託児コーナーでも、バースデーパーティープランがあります。ドリンク込みでもリーズナブルな価格で、以前、台所を見に行ったお店で、知り合いのお子さんが誕生会に参加するところに出くわしたこともあります。

ちょっと、変わり種は、美術館ツアーです。1時間ぐらい展示をグループツアーしてもらったあと、別室でパーティーをするものです。
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そして、子供達に大人気なのは、なんといっても農場でのパーティーです。農場の動物を見たり触ったり、ポニーに乗ったりした後は、貸し切りの建物でゴーカートやミニトラクターに乗って遊んだり、牛の乳しぼりに似せたおもちゃで遊んだり、馬のおもちゃで乗馬のまねごとをしたり、藁で遊んだり、とにかく農場ならではの楽しい遊びがいっぱい!
女の子も男の子もみんなとにかく喜びます。

唯一の問題点は、当然農場は田舎にあるため、連れて行くのが大変です。親同士で相談して、カーシェアリングをするなどでもしない限り、とても連れては行けません。

でも、どの子も満足して帰っていくのを見て、ふと「来年はうちも農場のパーティーにしようかな」と思ったのでした。

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ヨーロッパでは最近夏日が続きます。しかも、日本のように湿度が高い!
乾燥した夏に慣れている身にはこたえます・・・。

さて、今日は、ドイツの夏の風物詩、バーベキューに対するドイツ人の情熱をご紹介します。


どこでドイツ人はBBQをする?
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太陽がサンサンと照らす時期になると、ドイツではそこここに「グリル」と呼ばれる、バーベキューをする人々が。
公園や広場はもちろん、自宅の庭やベランダでも!ベランダでは当然消防法の関係で、火は使えないので、炭ではなく電気グリルを使うのが筋なのですが、たまにそうでない人もいて、運悪くそういう人の近く住んでいると、煙にいぶされるか、パーティーが終わるまで窓を閉めることになります。

ドイツのバーベキュー事情
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スーパーにはバーベキューグッズが並び、ソーセージや串刺しになった肉や、ガーリックパンや野菜のバーベキューコーナーができます。
一見関係のなさそうな物でも「バーベキューに最適!」と書いてあれば、どんどん売れるドイツ。そんな物までわざわざグリルで焼かなくても...と思うのは、ドイツ人じゃない証拠。

公園までベンチやテーブル(しかも木製!)を持ち込んでの本格的なバーベキューパーティー。コック付きのビール樽も忘れずに。

ドイツ人は何を食べる?
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私も何度か参加したことがありますが、とにかく肉の量がものすごい!
ステーキ肉の大きさの肉をべろ~んと焼いたり、こぶしほどもある大きなマッシュルームや、パプリカがそのままごろごろ乗っていたり、サツマイモぐらいあるジャガイモを灰の中に入れて焼く、全てが豪快なバーベキューに、カルチャーショックを受けました。

そして、なんといっても、バター、そしてバター・・・。一応、ガーリックとハーブ入りのバターなのですが、個人的には、野菜はそのままグリルして食べたいな~と思いました。

そして、ドイツ人は当然ビールを飲みます!どれも塩分が濃いので、ビールのおつまみ、といった感じなのでしょうか?暑さと、塩のせいで、ビールを飲む量がすごいのですが、誰も酔っぱらうことがないのが不思議です。

私などは、飲んでもいないのに、暑さと熱さでクラクラになってしまいました。

公園バーベキュー
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公園なので水道などはないし、コンロもないのですが、大きな公園など、大勢がバーベキューをするであろうことが予想される場所では、使用済みの灰を入れるコンテナーが設置されています。その辺の芝生に捨てることによる火事を避けるようになっているんですね。

自然保護区の公園の真ん中で、本当にいいのかな?と私など他人事ながら心配してしまうのですが、みんなしているところを見ると、どうも問題はないようです。

一年で太陽が出る時期はわずかなドイツ。それだけに、夏にしかできないバーベキューが人気なのかもしれません。それともただ単に、ビールを飲めるから???

いずれにせよ、ドイツ人の生活になくてはならないバーベキュー。
みなさんも、真似してみてはいかがですか?

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みなさんは、フランス語を習ったことがありますか?

フランス語の数字では、うちの子もちょっと苦労しました。
というのも、

「60」(soixante)
「70」が「60」と「10」(soixante-dix)
「71」が「60」と「11」  (soixante-onze)

などとなるだけでも混乱するのに、

「80」が「4」(かける)「20」(quatre-vings)

「81」が「4」「20」「1」(quatre-ving-un)

となり、90と91に至っては、なんと、

「4」「20」「10」=90 (quatre-ving-dix)

「4」「20」「11」=91 (quatre-ving-onze)


となるためです。
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私も、遠い昔、自分がフランス語を習った時のことを思い出しましたが、なんでこんなにめんどくさいのかと、なかなか覚えられずイライラした記憶があります。

子供が覚えられなくても無理はないと、理解が示せるので逆にネイティブスピーカーでないほうが、子供の目線で教えられるからいいな、とかも思ったものです。

そして、昨日は、私が数字がわからなくて呆然としてしまったのです。

と言っても、数字をわすれたとかではなく、久しぶりにベルギー人と電話で話していた際に、ある数字を言われ、頭の中が真っ白になってしまったのです。

「ノノント」???

そうなんですベルギー人はフランス語を話しても、フランスのフランス語と違う表現もあるのです。

ベルギーの言語について興味のある方は、こちらの「ベルギー人と言葉」もどうぞ。

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例えば、私が一瞬わからなかった「ノノント」はベルギーのフランス語で「90」ですが、フランスのフランス語では上述のように「4」「20」「10」つまり「キャトル=ヴァン=ディス」と発音するのです。

フランスの表現より、より簡単で、規則的なので、外国人にはベルギーのフランス語の数のほうが覚えやすいぐらいです。

ベルギー滞在中は毎日聞いていたため、すぐに理解できていたのに、あれから月日が流れ、すっかり忘れていたため、とっさに反応できず思わず「すみません、わかりません。」と口走ってしまったのです。

通話の相手は、おそらくフラマン語が母語と思われますが、すぐにフランス式に言い直してくれました。ちょっと申し訳ないな、と思いながらメモを取りました。

日本はいくら方言が多様といっても、さすがに数字が違うということはありません。

ふと、もしも、どこか他の国で日本語を使っている国があったらどんな感じかな?と考えてしまいました。

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フランスに行くと、いつも気になるのが「清潔度」。
今日は、フランス人がなぜ汚いのか?というテーマで書きたいと思います。
お食事中の方は、終わってからどうぞ。

手を洗わない
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日本では小さい時から、手を洗うよう習慣づけられますが、フランスではあまり徹底されていません。外出先でもそのままの手で、サンドイッチを食べたりする人もいます。りんごをそのままかじるときも、洗わずに洋服でちょっとこすって食べたりもします。
バーのカウンターで提供される、自由に食べていいおつまみのナッツを調べたところ、多数の雑菌が検出されました。ここでは詳細は割愛しますが、トイレに行った後に手を洗っていない人が多数いるであろうことが推察される結果でした。
ちなみにこちらは、20年前に私がフランスにいた時に大学で行われた「フランス人はなぜ汚い?」の講演会で発表された時のデータですので、ひょっとすると今は改善されているかもしれません。


街が汚い

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フランスでは道も汚ければ、その辺一帯が汚い。汚いのは街だけなく、駅や空港などの公共の場や学校も。オフィスは比較的きれいだけど、日本と比べるとイマイチ。

フランスのカフェなどのトイレは、汚いだけなく便座すらなく、いったいどう使ったらいいのか?と思うような状態です。無料なら仕方がないとあきらめもつきますが、有料のトイレでもキチンと掃除がされてないと、どうなってるのかと腹が立ってしまいます。

でも、フランス人の衛生に対する概念が日本人と違うのは、実は、今に始まったことではないのです。

中世のフランス
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中世のフランスでは、町に住む庶民は、窓から汚水を下の道に捨てていました。今でも古い町並みの残る街では、石畳の通路が真ん中に向かってスロープになっているのを見ることができます。
その名残か、今でも掃除に使った洗剤入りの汚水を、商店などの前の歩道や道にそのままザーッと捨てているフランス人をよく見かけます。
窓から吸い終えたタバコの吸い殻をポイっと投げるフランス人も多いので、歩道を歩く時は注意してくださいね。

ベルサイユ宮殿
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誰もが一度は訪れてみたいと思うベルサイユ宮殿。その豪華絢爛な建物には、当時トイレがありませんでした。椅子のようなもの中に、高級磁器として今も有名なセーブル焼のおまるのような簡易トイレを使っていました。
でも、時には部屋の隅で・・・なんてこともあったようです。
大勢の人がいた当時の宮殿内の衛生状態はいったいどうなっていたのか、ちょっと想像できません。
また、ルイ14世はお風呂嫌いとして有名ですが、元々当時のフランス人には入浴の習慣がありませんでした。
体臭を消すために香水が考え出されたのですが、フランス人のこのような習慣から、世界的に有名になった数々のフランスの香水が生まれたと思うと、ちょっと微妙ですね。


日本人の目から見たら衛生状態がイマイチに見えても、フランス人にとってはそれでいいのですから、外国人である私がとやかく言うことでもありません。
数々の不名誉な歴史のあるフランスですが、そのおかげで今私たちが見ているフランスがあるのです。
フランス万歳(Vive la France)!

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マルチリンガル環境で暮らしていると、一日に数か国語を使う毎日です。

そこで、今日は、ポリグロット(マルチリンガル)にありがちな質問をご紹介します。

まず、いちばんよく質問されるのが「何語で夢を見てるの?」です。

さて、みなさんはどう思いますか?

私の場合は、話せる言語全部です。
もちろん、その日によって2言語だけとか、3言語だけとかもあるのですが、色々なのです。

もちろん、これはあくまでも私個人のケースで、他のマルチリンガルの方が同じかどうかは、人それぞれだと思います。

ポリグロット(マルチリンガル)についてもっと知りたい方は、「言葉の選択第1部」をご覧ください。

ちなみに、私の子供も私と同じで、見る夢によって違う言葉で話しているようです。

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次によく聞かれるのは「何語で考えているの?」です。

これは、私の場合、フランスで暮らしていた頃は全てフランス語で考えていて、そこから訳していました。
そのため、母語である日本語すら、怪しくなっていた時期もありました。
普段全く使っていなかったので、咄嗟にでてこないんです。特に敬語とかが忘れていて、一時は大変でした。
海外生活の長い方なら、きっと「あるある」だと思います。

現在は、日本語使用率がアップしているので、日本語を使うときは日本語で考えています。

他の言語は主に、一度フランス語で考えてから訳してしまっています。
本当は、その言語で考えられればいいのでしょうが、残念ながら、使用頻度の低い言語はそれができていません。

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それから、もうひとつ。
「ある語で覚えたことは、他の言語で思い出すのにタイムラグがある」です。

例えばフランス語を話しているときに起こった出来事を、日本語で話そうと思うと、思い出す言語と話す言語が違うので、ほんの少し時間がかかるのです。
これは、日本人ではないポリグロットの友人も、同じだと言っていました。実際、彼女が話すのを聞いていても、それを感じられました。

これが海外生活をしている子供だと、例えば学校での出来事を帰宅して日本語で話すとき、なかなか話せずもどかしくなり、結局日本語を使うことを諦めてしまったりもするのです。

親としては、ここが踏ん張りどころです。根気強く、日本語で話してくれるよう働きかけるか否かで、その子が将来日本語のレベルを保てるかどうかが決まってきます。

言葉って、本当に不思議ですよね。
みなさんの今夜の夢は何語でしょう?


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