ヨーロッパで暮らす

ヨーロッパで暮らしているmimiが、フランスとドイツを中心に、ヨーロッパでの生活、年中行事やニュースなどをお届けします。

ヨーロッパをもっと知りたい方に。

今までとちがう、ヨーロッパ式ライフスタイル提案。

みなさん、こんにちは。

こちらは毎日雨続き。日照時間も短い上に、低く垂れこめた雲が弱々しい太陽の光をすっかり遮り、なんだか気持ちもどんよりしてまいます。

今日は、その雨についての第一弾、雨具について書いてみようと思います。

ヨーロッパ人と傘

ヨーロッパに来た当初、まず、あまり長い傘を持っている人がいないことに気づきました。

そもそも、傘屋(?)さんに行っても、紳士ものらしき、地味な色合いの傘以外は、とてつもなく大きい二人用ぐらい大きな傘か、ビーチ用のパラソルがあるぐらい。

日本の百貨店の傘売り場のようなものは全く見つからず、ドラッグストアやお土産物屋さんで売っているのは、選択肢の少ない折り畳み傘ばかり。

現地で買おう、と思っていたのに、見事期待は裏切られました。

一体、みんなどうしてるんだろう?と疑問に思っていましたが、答えはどうも「ささない」のようです。


傘をささない理由
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「なんで傘をささないんだろう?」「風邪ひいたりしないのかな?」と疑問に思っていましたが、答えは色々ありました。

①空気が乾燥しているので濡れてもすぐ乾くから、いらない。

②子供の頃、傘を持つと危ないから、と禁止されたから、傘をさす習慣がない。

③風が強くて、骨がすぐに折れるから、使わない。

④持ち歩くのが面倒。

それぞれに意見がありますが、

①確かに、日本より乾きが早いですが、土砂降りの雨の時にささないと、ずぶぬれになります。

②子供のころ、そういう指導を受けているとは驚きでした。雨が降ったら傘をさすのは、万国共通かと思っていたのでびっくり。

日本だったら、大人が傘を使わなくても、子供のほうが雨に濡れないように傘をさすように指導するような気がするのですが・・・。

③これは、納得です。
日本の傘のように、軽量を至上としている場合は、間違いなく折れます。折れずとも、骨が曲がります。私も、結局、とても重たい、しっかりした折り畳み傘を買うようになりました。

④日本人なら家を出る時に雨が降っていなくても、カバンに入れられる、折り畳み傘を持ち歩くような気がしますが、こちらでは、ちょっとした雨ならフードをかぶってやり過ごすため、持って出ないようです。
ちなみに、折り畳み傘の折りたたむ方向が日本とは反対で、濡れたほうが外側になる作りになっています。

もちろん、傘をさす人がいないわけではなく、長い傘もないわけではありません。
日本と比べて、相対的に、雨でも傘を使う人が少ないというだけです。
土砂降りの時は、使う人も大勢います。

まあ、そういうときは、傘をさしていても濡れますが・・・。


日本では見かけない雨除け

私は使ったことがありませんが、日本では見慣れない雨除けの方法を少しご紹介します。

年配の女性に限られますが、ビニール製のスカーフのようなあごの下で結ぶもの。
当然、頭が濡れないだけで、他は普通に濡れます。
一体どこでてにいれられるんだろう?とか、昔の女性は、みんなこんな風にして雨の日でかけていたのかな、色々想像してしまいます。

もう一つは、レインハット。
これは女性に多いような気がします。実用的なものから、おしゃれなブランドものまでありますが、上のビニールスカーフ同じように、肩から下は濡れます。

逆に、日本のいわゆる「レインコート」のような物はあまり見かけず、普段から撥水加工になった上着やブルゾンを着るか、薄手のスプリングコートのような撥水加工の物を、普通のコートの上から着ることのほうが多い気がします。


レインシューズ
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最近では、日本でもおしゃれなレインシューズを見かけるようになりましたね。
昔は、レインシューズと言えば、子供用か作業用の「長靴」か「おばさん向けレインシューズ」と揶揄されような、ファッションセンスのあまりよくない物しかありませんでしたよね。

ヨーロッパでは、幼稚園や学校の子供の持ち物リストの中に「長靴」がありますが、デザイン的にはシンプルでオシャレなものもたくさんあります。
日本のようにキャラクター物は、あまり見かけません。上が閉められるようになっている物だと、雨も、雪も、砂も入りません。
ディテールまで気を使ってあるあたりは、さすが、雨の多い国。ありがたいです。

大人も、ガーデニングに使ったり、大雨や雪の日の散歩や森を歩くのに使ったりと、レインシューズの出番は日本より多い気がします。

ただ濡れないだけではなく、歩きやすさも考えられている物が多い所も嬉しいですね。

デザイン的にも、シンプルかつオシャレなものがたくさんあるので、欲しいな~と思うのですが、ロングサイズで、高身長で足の長いヨーロッパ人の体格に合わせてあるため、日本人で足の短い私に合うものは、なかなか見つからないところがつらいところです。


なんだか、雨降りもそんなに悪くない、という気がしませんか?
雨の多い地域だから、いちいち大袈裟に考えず、雨が降っても家に閉じこもらず楽しく過ごす。

そんなヨーロッパ人を見習いたいと思います。

でも、私はやっぱり傘はさします!


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みなさん、こんにちは。

前回はドイツの散歩風景について書いてみました。

今日は、オランダとドイツ、そしてフランス、特にパリジャンとパリジャンヌの歩き方について、書いてみたいと思います。

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オランダ人の歩き方

オランダで驚いたことは、女性でも歩き方が男前。
なんて言ったら、オランダ人女性に怒られてしまうかもしれませんが、カチっとしたタイプのシンプルなスーツを着て、大股で胸を張って颯爽とハイヒールで闊歩する女性達は「かっこいい!」の一言です。

ドイツ人はゆっくり

ドイツに引っ越して、とても驚いたことは、ドイツ人がオランダやフランスと違い、とてもゆったり歩くことでした。

また、横に広がって歩くことにも驚きました。

背も高く体格もいいドイツ人が並んで歩いていると、日本人の私にとっては、壁が立ちはだかっているように感じたものです。

せかせかと歩いている人は、駅などでもあまり見かけません。

日本でもおなじみのブランドなどの、足のことを考えた靴や、スニーカーが多いところも、ドイツらしいところです。

パリの人はTGV?

フランスの別の街からパリに出てきたころ、自分では割と速足で歩いているつもりなのに、いきなり追い抜かされる、ということが時々ありました。

しかも、日本であるように「いかにも急いでます!」というかんじではなく、颯爽と、時にエレガントに。
最初は「今の人、ずいぶん速かったな~。急いでるのかな?」ぐらいだったのですが、何度も同じことがあるとさすがに、自分が歩くのが遅くなったような気が・・・。

でも、日本に帰ると「歩くの速いね~。」とか、「姿勢よくなったね。」と言われ、やはり、自分ではなく、パリジャン・パリジェンヌが速足なことが判明。

ある時、久しぶりに元住んでいた街に戻ると、ゆったりした空気が流れていて、パリのテンポの速さを再認識したのでした。

その後、引っ越した先の別の都市も、歩くペースはもっとゆったり。やっぱり、パリの人はTGVでした。(注:TGVはフランスの高速鉄道)


海外では走らない!
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以前に、日本に初めて来たフランス人の人が「どうして日本人は、すぐに走るの?逃げてるのかと思って、ドキッとする。」と言われて驚いたことがありますが、確かに、ヨーロッパの人は、よほどのことがない限り、街中では走りません。

パリの街中で走る人は、スリやひったくりと間違えられても仕方ありません。

くれぐれも、むやみに走って、周りの人に誤解されないように。

急がなくてすむように、時間には余裕をもって行動しましょう。

また、石畳が多いヨーロッパでは、慣れていないと、あまり速足で歩くと、足をくじいたり、痛めたりすることがあります。

旅行に来られる場合は、ハイヒールや、底の薄い靴はなるべくさけ、厚底の、履きなれた靴を履いて、足のトラブルを避けましょう。


ヨーロッパでは、お隣同士の国でも、それぞれの国の特性が表れています。歩き方一つでも、国が変わると違います。

国民性が歩き方ひとつにも表れるのです。

これからも、色々なヨーロッパの国の、色々な事をお伝えしていきますので、応援してくださいね。


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皆さん、こんにちは。

三箇日が終わり、明日からお仕事に戻られる方も多いことと思います。

こちらも、今日から診療所やほとんどのお店が開き、家々にも人が戻ってきました。

お正月の回に書いた通り、元日の午後は、雨の合間に散歩する家族連れやカップルをたくさん見かけました。今回は、この「散歩」について書いてみたいと思います。


ヨーロッパの日曜日

皆さんは、ヨーロッパでは日曜日は、お店がすべて閉まってしまうことをご存知でしょうか。

駅や空港の他、観光地のお土産物屋さんや、レストランでは開いているところもありますが、だいたいは全て閉まっています。

初めてヨーロッパに来られた方は、びっくりするのではないでしょうか。

私の知っているヨーロッパの国々の中でも、特にドイツは、土曜日の午後もお店が閉まってしまうので、週末は本当にやることがなくなってしまいます。

そんなときするのが「散歩」です。


ヨーロッパ人の散歩
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ドイツ人に限ったことではありませんが、ヨーロッパの人は散歩が好きです。

家族や友人、または一人で、川沿いや、街、森などを歩くのです。

犬と一緒に、ベビーカーを押したり、行先が決まっていなくても、ただ、歩く。

おしゃべりをしながら、音楽を聴きながら。

お天気が良ければ、日光浴。公園で一休み。

目的地が決まってなくても大丈夫。ひたすら歩くのです。

日本で同じぐらい歩こうと思うと、行先を決めて、ルートを決めて、と計画を立てがちですが、ドイツでは、ストックをもって歩いているスポーツとしてのウォーキングをしてる場合などを除いて、あまり行先などを決めてる人はいないような気がします。

かなりの距離を歩いても、街の規模が大きいため、あまりたくさん歩いたような気がしないのが、ヨーロッパのスケールの大きさです。

気が付いたら、数駅分あるいていた、なんていうことも。


歩き疲れたら・・・
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疲れたら、カフェで一休みしたり、ドイツらしいのは、喉の渇きをビールで癒したり・・・。

自然の中や、街の中を歩くことによって、リフレッシュできるし、健康的かつ、お金がかからない。

これが、ドイツ人は「堅実」、もしくは「ケチ」と言われる所以なのでしょうか。

確かに、楽しむのにお金をあまり払いたくないというのが、ドイツ流かもしれませんが、お金を使わなくても心を豊かにしてくれる場所があるというのは、本当に意味での「豊かさ」なのではないでしょうか。


ヨーロッパに住んでいると、「幸せ」になるのに、お金は必須ではない、と実感します。

日本にいた時には、「お金」=「幸せ」だったような気がしますが、こちらでは、お金がなくても、それなりに楽しい生活を送ることは可能です。

当然、同じ楽しみ方はできませんが、幸福度とお金は比例しないように思います。

もちろん、好き嫌いは人それぞれですし、こちらの生活がいいかどうかの基準は人によって違います。

でも、そういったことも含めて、私はヨーロピアンライフスタイルが好きなのです。


これからも、ヨーロッパの生活、ライフスタイルについて発信していきますので、どうぞお付き合いください。


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みなさん、こんにちは。

元日はいかが過ごされましたか?

それぞれの一年の抱負を胸に、新しい年がスタートしましたね。

私は、道で上がる年越しの花火が、何度か庭に落下したので、草木に引火しないかひやひやしながら(笑)、新年を迎えました。

日本のきっちりはじまるカウントダウンとはちがい、みんな適当にカウントダウンをはじめ、次々に花火を上げるあたりも、お国柄かな・・・。

そして、清掃員の方々、ご苦労様です。

残された燃えカスやゴミが散乱する道や公園を歩きながら、どうしてみんな自分たちで持ち帰らないのか不思議に思いました。

その辺も、小さい時から学校を自分たちで掃除をする日本人と、清掃員にしてもらっているヨーロッパの人たちの習慣の違いなのかな、と考えたりしました。

今日は、その元旦を迎える瞬間の色々な習慣を少しご紹介したいと思います。


ヨーロッパ各国の元旦の伝統的習慣

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スペインで聞いたのは、真夜中の12時の鐘が鳴るたびに、ひと粒ずつブドウを口に入れる、というものです。
ニュースでの、かなりテンションの高い、各地のカウントダウン中継も印象的です。

ポルトガルでは、ブドウはブドウでも、12粒のレーズン(干しブドウ)を1回の鐘ごとに口に入れるようです。

フランスでは、親しい者同士でキスをします。
元々は家の軒先にぶらさがっているヤドリギの木の下で独身女性にキスをする、という伝統からきているようです。今でも、稀にヤドリギを飾っている家を見かけることがあります。

ちょっと、変わり種は、イタリアで聞いた伝統。年が明ける時に、窓から古いものを投げ捨てる(!)地方があるとか。
イタリアで年を越される方は、この時間帯には道を歩かないほうがいいかもしれません。

もちろん、花火はどこの国でも欠かせません。
ギリシャやイギリスでも花火でのお祝いはかならずあるようです。


不思議な夢?
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前回のお正月の回でも書いた通り、日本とはちがい、元日の行事、というのはあまりヨーロッパではないようです。

一月一日の元日が終わると、徐々に通常通りの生活へと戻るのです。

三箇日がお休みになる日本と比べると(とはいえ、日本でも最近では開いているお店も多くなりましたが)、少し物足りない気がしますが、クリスマス休暇中の子供や学生を除いては、日常に戻るのです。

お店もスーパーなどはようやく再開し、通りや広場のデコレーションもイルミネーションも少しずつ片付けられ、一部の人々はいつも通りに仕事に向かうのです(実際は休暇の話ばかりして、仕事にならない人達も多いようですが)。

子供がいる家庭は、国にもよりますがだいたい来週からが通常通りです。休暇に出ている人々も多い中、商店もいつも通りには開いていないため、まだ2日の今日は街中に人影はまばらです。

毎年この12月から1月にかけての街がきらめく時期の後は、街がいつもの顔を取り戻すと、なんだか、それまでの全てが夢の中の出来事だったような、そんな気がします。

そんな不思議なこの時期、旅行者でなくても、旅行気分で、クリスマスマーケットや街中をそぞろ歩くのは楽しいものです。

もし、ヨーロッパ旅行を考えているなら、イルミネーションやデコレーションのきれいな間に、是非「不思議な夢の街」を見に来られてはいかがでしょうか。

数年前、一度、ヨーロッパでクリスマスを過ごしてから、日本でお正月を過ごしたことがありました。

その時は、一週間の間に二度年を越したような気がして、時空の旅をしたような不思議な感覚にとらわれました。

ヨーロッパのクリスマスシーズンと、日本のお正月というものは、どこか共通点があり、宗教的行事でなくても、何か不思議な力を感じさせるものがあるような気がします。


今年も、気持ち新たに、ヨーロッパの魅力をお届けしていきたいと思います。


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みなさん、明けましておめでとうございます。

それぞれによいお正月を迎えられたことと思います。

お礼参りや除夜の鐘、初詣、初日の出、普段会えない家族とお節料理やごちそうを食べたり、友人と会ったり、という日本のお正月が懐かしいです。

私も、花火の音と光に囲まれ、おかげさまで無事に新年を迎えることができました。

今年も「ヨーロッパで暮らす」、がんばって更新していきますので、どうぞお付き合いお願いします。

さて、今日は、日本ではあまり知られていない、新年のヨーロッパの行事をお伝えしたいと思います。


エピファニー(公現祭)って何?

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みなさんは、公現祭を知っていますか?

英語で「Epiphany(エピファニー)」と呼ばれる公現祭は、東方三賢者(東方三博士ともいう)の訪問を受けた、幼子メシア(キリストのこと)を称えるための、キリスト教のお祭りです。

公現祭は1月6日に祝われるのですが、その日は現在は祝日ではありません。

もともと「エピファニー」は「光の祭典」として、キリスト教徒にとっては「異教徒」たちのクリスマスに当たるものの、12日周期の1サイクルとして始まったと言われています。

日本人にはピンとこないかもしれませんが、この「12」という数字は、キリスト教だけでなく、様々な宗教で特別な数字とされていています。

みなさんもイエスの弟子たちが12人だったと言われていることはご存知でしょう。

他にも例をあげれば「ギリシャ神話のオリンポス12神」や、「イスラエルの部族」などがあります。

そのほかにも「12時間」「12か月」など「12」を使ったものは、実は私たちの身近にたくさんあるのです。

12月22日は冬至の日。

この日は一年で一番日の短い日、夜の一番長い日でもあります。

つまり、この日を境に「昼が長くなっていく」、「再生への始まり」、「すべての起源」、という意味です。

そして、その日から12日後が1月6日というわけです。

その日にお祝いをする時に食べるものが、太陽を象徴するもの、というわけです。

今回は、宗教的観点からではなく、伝統行事として、一般の人にとってのエピファニーのお祝いについて書いてみたいと思います。


ガレット・デ・ロワ

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フランスやベルギーではお正月が明けると、パン屋さんやお菓子屋さんにはガレット・デ・ロワ(galette des rois)がウインドウやショーケースに並びます。

多くは上に紙製の冠が。一体何に使うのでしょう?

大きなパイ生地(地方によって違う場合もあるようです)の中身はアーモンドプードルのペースト。

その中にはフェーヴ(そら豆)と呼ばれる、陶器で作った小さな人形が入っています。


昔は、本物のそら豆が入っていたようですが、今では色々な形の人形です。

最近では、スーパーなどで売っている物の中には、プラスチック製フェーブもあるようです。

中には、色々なフェーブをコレクションしている人も。

以前は、家族が一堂に会し公現祭の食事をするときに、ガレットを人数分より一つ多く切り分け、フェーブが当たった人は一年中幸せになれる、という伝統行事でした。

今では、目隠しをした人が、ガレットを切る人を指名し、人数分に切り分けます。

フェーブが当たった人が、女性なら王様を、男性なら女王様を選ぶことができます。

そして、その一日は、前述の王冠をかぶり、女王様、王様となるのです。

こんな習慣を、子供たちが喜ぶことは想像に難くありません。

また、学校や家庭だけでなく、大人たちも職場や友人たちと、ガレット・デ・ロワを、季節の風物詩として食べます。

ひそかに憧れていた女の子をお妃に選ぶ男の子や、冠をかぶって仕事をする姿を、微笑ましく思ってしまうのは私だけでしょうか。

太陽型の、神様たちのごちそう、ガレット・デ・ロワは、最近は日本でも買えるところもあるようですが、1月にフランスやベルギーに行ったら、是非一度は本場の味を試してみてください。

ただ、もちろん日本のものより甘いことは、覚悟して食べてくださいね。


その他の地域
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地中海沿岸地域では、ブリオッシュ生地の王冠型のお菓子を食べるようです。

国や地域によって、デコレーションや形にバリエーションがあるようですが、起源や王冠型という特徴は共通なようです。

また、この地域の国では、幼子イエスに贈り物を持ってきた、東方三賢者になぞらえ、クリスマスのプレゼントをこの日(1月日)に渡す習慣があるようです。

例えば、スペインでは子供たちがクリスマスプレゼントをもらうのは、サンタクロースからではなく、東方三賢者からです。

そういえば、私もスペイン人の友人からは、確かに、年明けにクリスマスプレゼントをもらいました。

フランス北部フランドル地方からベルギー・オランダでは、東方三賢者に扮した子供たちの行列がある地域も。「ケルンの三賢者」とも呼ばれています。

そのため、ドイツのケルン大聖堂内には、東方三賢者のものとされる黄金の棺が飾られています。

もし、ケルンに行く機会があったら、是非見に行ってみてください。


ひょっとすると、他にも私の知らないエピファニーの習慣や食べ物があるかもしれません。

起源についても諸説があるかもしれません。

他にも、こんなのあるよ、というエピファニーのエピソードがあったら、是非教えてくださいね。


どうぞ、今年もよろしくお願いします。


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