ヨーロッパで暮らす

ヨーロッパで暮らしているmimiが、フランスとドイツを中心に、ヨーロッパでの生活、年中行事やニュースなどをお届けします。

ヨーロッパをもっと知りたい方に。

今までとちがう、ヨーロッパ式ライフスタイル提案。

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6月の熱波の後、7月に入り気温が下がったヨーロッパですが、今週に入り、またしても猛暑に襲われています。

今日は、猛暑のヨーロッパでの生活について綴りたいと思います。

猛暑を乗り切る対策は?

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前回よりも高温で、期間も長いため警報が発令され、幼児やお年寄りは外出を控え、その他の人も不要不急の外出は控えるようにとのことですが、なかなかそうもいかないのが現実です。

とはいえ、40度越えの今回、ちょっとした外出が命取りとなりかねないことも事実。

なるべく涼しい室内で、外気を遮断し、涼しい恰好をしたり、こまめに水分補給をしたり、身体を冷やすこと、例えば扇子を使う、扇風機があれば使う、濡れタオルで首筋を冷やすなどが推奨されています。

冷房があればそんな心配も不要ですが、ヨーロッパでは基本的に冷房はないので、上記のような原始的な方法となってしまうのです。

濡らしたシーツを窓にかけるとよい、とも言いますが、窓を開けるのが憚られるほど暑いので、今回はその方法はパスしました。
洗濯の室内干しをしてみて「これでもいいのかな?」と思ってみたり。一応気化熱の原理は同じはずですが・・・。

動植物もタイヘン!
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去年の夏もそうだったのですが、芝生はどこも高温と乾燥で枯れています。去年まで住んでいた家の中庭の植木も半分ほど枯れてしまいました。

植物が枯れると昆虫も困ります。すると、昆虫たちは水を求めて人がいるところへとやってきます。カフェやレストランのテラスでは、ハチの大群に付きまとわれて、室内に逃げ込む人や、刺される人が続出。今朝も、公園でハチに追いかけられ、早々に退散しました。

池の水も濁り、魚が死んだり、水鳥たちが増え過ぎた藻のせいで住めなくなったりと、暑さで弱った体にさらに追い打ちをかけます。

鳥たちも暑いため、みんな口を開いて呼吸しています。

暑くて嬉しいのは?
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暑くなって、悪いことばかりかというと、そうでもありません。

猛暑で嬉しいのは、やはりなんといってもアイス屋さんでしょう。お店の前には行列ができ、テラスはいっぱいです。
そして、スーパーのアイスコーナーも、ガランとしています。みんなきっと思いは同じなのでしょう。涼しかった先週までは、どんなにセールをしてもあまり売れていなかったのが、ウソのようです。

そして、やはり暑い時はビール!本当は、猛暑の間はアルコールは飲まないように!とのお達しがでるのですが、その辺は自己責任で。

スポーツはしない、涼しくする方法を実践する、水分補給をするなど、前回より気温が高いにもかかわらず、身体が慣れたのか、生活方法を変えたからなのか、40度越えをエアコンなしでも、なんとか生き延びています。

お風呂場で水遊びをする子供を横目で見ながら、ちょっと羨ましく思ったり、夏休み中でよかったとほっとしたり。

きっと、また暑さが去ると、なんとなく秋が来てしまったようで物悲しくなるんだろうな~、と暑さでぼんやりした頭で考えました。

皆様も、どうぞご自愛ください。

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みなさんは、夏にヨーロッパに行ったことはありますか?
すでにヨーロッパの夏を経験された方なら、お分かりかと思いますが、時間の感覚が狂ってしまうほど、夜にならないのがヨーロッパの夏です。
今日は、そんなヨーロッパの夏の夜について書いてみたいと思います。

これって白夜!?
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もちろん、北ヨーロッパでは、本当の白夜があって、一晩中太陽が沈まない時期もあるのですが、それ以外のヨーロッパでも、夏の太陽はとても長い間出ています。

日本では夏場でも夜8時を過ぎれば、とっぷりと夜が暮れてしまいますが、ヨーロッパの夏は夜10時を過ぎでもまだまだ明かるいため、最初のころはなんだか寝付けず、困った記憶があります。

初めてのヨーロッパの夏、特に夏時間になったころが特に1時間日没がずれるために、なんだか眠れず、そう思っていたらちょうど電話が鳴り、同じくそう思っていた友達の家に遊びに行くことになった、なんてこともありました。

夏は夜を楽しむ!

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ヨーロッパでは、昼間が長くなるため、気温のピークが日本のように午後の早い時間帯ではなく、もっと夕方から夜の早い時間帯に来ることが一般的です。国や地方にもよりますが、だいたい午後4~6時ごろです。そのため、ちょうど学校帰りや仕事帰りが一番暑くなるため、涼みながら帰る人が多いのです。
風の通る、川沿いを散策したり、木陰のある公園に立ち寄ったり。もちろん軽く飲みに行ったりする人も中にはいます。そんなときは、テラスで。外で涼みながら自然や景色を楽しむのがヨーロッパ流。

近年では、涼しくなるのが夜もっと遅い時間になってきていますが、それでも帰宅前のこの時間帯は、大勢の人が夕涼み?に出かけます。

帰宅後も、ベランダやテラスで夕涼みがてらの食事や、ワイン片手に夕涼みというのも、とてもヨーロッパらしい習慣です。

花火大会も
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ヨーロッパでは、日本と違い、花火は夏の風物詩ではありません。むしろ、花火と言えば新年のほうがしっくりくるといっていいほどです。

とはいえ、やはり大都市では毎年夏のイベントがあり、花火もあがります。

ただし、花火をあげるには、外が暗い必要があります。なかなか暗くならない土地での花火大会は、必然的に、遅くなってからしか始まりません。
11時や11時半などという時間から始まるので、子供には少々無理なイベントとなってしまいます。

夜遅くまで、楽しもうと思うと、あまり早起きしないで体力を温存しないといけなくなってしまっている自分が情けないです。歳を取ったな~とつくづく感じます。

日本の花火大会がちょっと懐かしいです。


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ヨーロッパが猛暑です。
私の住んでいる街でも、先週は連日30度越えで、36度になった日も2日ありました。
今日は、ヨーロッパの猛暑について書いてみようと思います。

ヨーロッパには冷房がない!
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日本と比べると湿度は少ない日もあるのですが、冷房がないのでほっとできる場所がありません。家々はシャッターや鎧戸を下ろして外気が入らないようにしているので、留守なんだかなんだかわかりません。商店や学校や会社は窓を開けて、なんとか空気の入れ替えをしますが、熱風が入る午後は、窓すら占めるのでサウナのよう。

フランスでは、前回の2003年のの死者がでた猛暑を期に、「冷房あり!」などと表示されたお店が少しずつできてきました。とはいっても、明らかにお店の広さに合っていない小さなエアコンがガタガタと動いているだけだったりするんですが、それでもないよりはマシなのです。
当時私も42度を経験しましたが、日中から鎧戸を閉め、首におしぼりを当てて、必死に論文を書いていました。

2010年のドイツの猛暑では、電車の冷房が止まり、車内が50度になって病院に搬送される人が続出しましたが、最高気温の設定が32度となっていたために、オーバヒートしたとは、なんともお粗末です。
私の周りも、唯一の冷房器具の扇風機を手に入れるため苦労したり、裸族になってしまったりと、笑い事のような状況でした。

今年の猛暑は?
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そして、2019年6月。またしてもヨーロッパは記録的猛暑に見舞われました。
ドイツ人は動くサウナと化したトラムを「オーブンレンジ」と呼び、フランスでは学校がお休みになってしまったり、ドイツでも短縮授業になったりしています。
しかも、気温のピークが4~6時と、ちょうどみんなの帰宅する頃が一番暑いのです。
子供達もフラフラ。親もぐったり。
そんなさなか、子供の学校でイベントがありましたが、倒れる子供が続出。うちも身の危険を感じ、早々に退散しました。

日常生活は?というと、普通は扇風機すらないため、一番気温の下がる朝5~6時ぐらいに一旦空気の入れ替えをしたら、後は締め切り、19時過ぎにようやく家のシャッターや鎧戸を開けるという、ヘンな生活です。
しかも、日没時間が遅いため、すっかり体内時計が狂ってしまい、どこも夏バテ状態です。
とういうわけで、今のヨーロッパはみんな、疲れた顔をした人ばかりです。

ヨーロッパではどう涼む?
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涼みようがないのがヨーロッパですが、それでも一部のデパートやショッピングモールには、冷房が効いているところもあります。
子供達は、噴水で水遊び!
ちょっと衛生上問題がありそうで、個人的には水遊びはさせませんでしたが、多くの子供達は結構そういう方法で涼んだようです。
後は、涼しい石造りの古い建物や、地下室などという裏技がありますが、地下鉄の駅も、場所によってはかなり涼しいので、サウナの地下鉄を降りた後は、しばらく駅で涼んでから帰宅、という手もあります。
ただし、パリの4号線など数本の路線は、とにかく暑いので、猛暑の間はできるだけその路線は使わないようにしたりしました。

それでも日焼けしたい!?
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こんな暑い時は、誰も公園なんて行かないだろう、と思っていたのですが、それは大きな間違いでした。
36度になった日、たまたま近所の公園を通りかかると、なんと水着姿で日光浴をする人々が・・・。中には、ビーチで使うようなサンベッド持参で来ている人も!
いったい、どうなっているのでしょう?
熱中症にならないのでしょうか?
そこまでして肌を焼く必要って・・・???
果たしてその人たちは、その後、無事家まで帰れたのでしょうか?

他人事ながら、ちょっと心配になりました。

日本の猛暑とは、全然違う、ヨーロッパの猛暑。
それでも元気いっぱいな人を見ると、羨ましいです。
アジア料理のお店は、猛暑で大繁盛らしいですが、それ以外はヨーロッパの暑い夏はちょっと・・・。

みなさまも、どうぞご自愛ください。

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日本では、当たり前である職業欄の「専業主婦」。
しかし、ヨーロッパでは見当たらない項目です。

今日は、そんな「専業主婦」について語ってみたいと思います。

日本の専業主婦または専業主夫
日常生活の様々なシーンで主婦または主夫である場合「職業」として「専業主婦(夫)」という項目を選択する方が、日本には大勢いることと思います。

私はなんら専業主婦(夫)に反対しているわけではなく、かく言う私も職業として丸をつけていた人間の一人です。

確かに、主婦(夫)のする仕事を外注すると非常に高くつき、それだけの稼ぎをしているのだ、という自負を持って専業主婦や専業主夫のみなさんは家事や育児に取り組んでおられることと思います。


ヨーロッパにも専業主婦または専業主夫はある?
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ヨーロッパでは、少なくとも私が滞在した国々では、そういった項目は職業欄に見当たりませんでした。つまり、「主婦(夫)」は職業とは見なされていないということです。

もちろん、ヨーロッパに専業主婦(夫)がいないわけではありません。
産休や育休をしっかりとるヨーロッパでは、男女にかかわらず育児のために専業主婦になったり専業主夫になる率が結構多いのです。

例えばドイツのように、子供が小学生になっても半日で学校から帰ってくる国では、午後の子供の面倒をシッターさんに頼むか、自分が仕事をしないか、学童に預けるか、という困った状況もあったりするので、子供が生まれると、夫婦間でお給料の低いほうが無給の休みを取ったり、ということがよくあります。
その間は、つまり「専業主婦または専業主夫」になるわけです。
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その点、フランスは給与水準が低いため、女性は産後すぐに職場復帰することが多いので、あまり専業主婦や主夫になることはありません。
また、同じ仕事がない状態でも、無職であるほうが失業保険が受けられるので、仕事を休む、もしくは辞める、という選択肢のほうが多いように感じます。
また、離婚率が高い国だけあって、女性だからと自立できていない状況は将来の不安があるため、技能がなくて仕事に就けない人を除いて、自ら仕事をしない選択をしない人がいないのも、フランスらしいところです。

そう考えると、今の日本でも、生活のために共働きをしている人が増えてきていると言われているのは、フランスの状況に近づきつつあるのでしょうか?

自国を離れて不慣れな土地で仕事を見つけることは容易ではありません。外国人ということで就職にも不利なことも事実です。
「仕事を始めた」と言った時に、ちょっと悲しそうな顔をした「専業主婦」のママ友たちと目をそらしたパパ友、「仕事始めたの!」「仕事に戻ったんだ」と生き生きとしていたママ友たちの顔が浮かびました。

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女性の皆さんは、試着室に男性がいるのをどう思いますか?

特に女性向けのお店でない場合、試着コーナーが男女別に分かれていなくて隣に男性がいたりすると、ちょっと恥ずかしいと思いませんか?
ひょっとすると、男性も隣に女性がいることがなんとなく気恥ずかしく思っているのかもしれません。

今日は、フランスの試着室事情について書いてみたいと思います。

フランスのお店の試着コーナーで店員さんは必要ない?
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そもそも、お店によっては、男女が隣同士になることはないように配慮されている場合もありますが、フランスでは、女性向けのお店でも、男性が一緒に順番待ちをしていることがよくあります。
いったい、どうしてなのでしょうか?

フランスでは、女性は服や下着を買うときに、パートナーと行くことが多いのです。
そして、男性パートナーは、ただ単に待っているだけではなく、店員さん並みにあれこれします。

「このサイズより大きいの持ってきて」とか「色違いを持ってきて」と言われれば、いそいそと売り場へ戻り「これでいい?」などと言いながら、別の商品を持ってきたり、「これどう思う?ちょっとセクシー過ぎ?」などと言う女性に「いや、似合ってるよ」とか「違う色のほうがいいんじゃない?」などとコメントしつつ試着に付き合うのです。

店員さんはたまに「いかがですか~?」と声をかけるぐらいで、着替えに忙しい女性に代わり応対する男性もいるのには脱帽です。

ちょっと恥ずかしいフランスでの試着

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そういった男性が、大勢試着室の前に待機しているので、キチンと閉まらないことの多いカーテンの隙間から着替えているのが見えるのでは???と思いながら、試着をするはめになってしまいます。誰も見ていないのではあろうけれど、下着や水着のお店だと、男性がいると試着するのを躊躇してしまうのは、私だけではないはず。やっぱりフランス人じゃないと、ちょっと抵抗ありますよね。

扉がついていたり、二重カーテンや、端がきっちり留められる日本の試着室が懐かしいです。

お隣の国ドイツでは?
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ドイツだと、男性はそこまで献身的ではなく「うん、いいんじゃない」程度の、いかにも「早くしてくれ」感があふれたコメントしているのが微笑ましいぐらいです。うんざりした顔をしている男性が多いのも、お国柄ですね。
お国柄と言えば、ドイツでは、買い物の後も荷物は女性が自分で持ちます。重そうにしていても、持ってあげる男性はあまりいません。
最初のころは、ドイツ人女性は体格がいいから自分で持てるのかな?とか思っていましたが、ただ単に、ドイツ人男性が女性にそういった面で優しくないからなのだと思います。

日本人の男性、ちょっと耳が痛いですね。それとも、日本人女性は、付き添いしてくれるよりも一人にしておいてくれるほうが気楽でいいのでしょうか?
みなさんはどうですか?

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